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「半径3メートル以内を幸せにする」の本質を知ったら、幸せが戻ってきた深夜2時の話
ある日、同僚と色んな話をしていたとき、「半径3メートル以内を幸せにするのが大事、ってよく言うよね」という話題になった。
その同僚は「半径3メートル」のことは知らなくて、そんな考え方があるんですねぇなんて、感心した様子。「そうそう、いい考え方でしょー」なんて、ドヤ顔したものの、そういえば本は読んだことないや、と思い、購入。
そしたら、まったく本質をわかってなくて、ドヤ顔してた、私が恥ずかしくなった。
さらに、夜中に本を読んでた原因に、アプローチできて、幸せが戻ってきた。そんな話を書きたいと思います。
本の抜粋を含んでいるので、ややネタバレ的な記事にはなります。ただ、こんな薄い内容で、素晴らしい本のすべてを書けるわけないので、ぜひ読んでもらったらいいなぁと思います。
この本のことです。
半径3メートル以内を幸せにする
心の半径3メートル以内には誰がいるか
まずは表紙を開いて1ページ目に、筆者の「半径3メートル」の定義が紹介されています。
半径3メートルとは、心の距離のこと。
自分が「心から大切にしたい」と思う人たちのこと。
物理的な距離でもなく、血縁関係でもない。心の距離が近い。心から大切にしたいと思う人。そんな人たちを幸せにする方法を、見出そうとします。
人の悩みの大半は、人間関係の悩みだといわれます。一方、人の喜びも、やはり人間関係から得られるものです。
このあたりの記載は、アドラー心理学なんかでも、よく言われてることですね。人間関係から人の喜びを得る。
そして、続いて「あなたにとっての半径3メートルに誰がいますか」という問いに対して、当たり前なのに、気づきにくいポイントを筆者が、指摘します。
いまいちピンとこない……という人も多いかもしれません。そういう人は、たぶん一番大事なことを見過ごしています。もっといえば、大事な「人」を見過ごしている可能性があります。
それは、自分自身です。
自分の半径3メートルの中心には、まず自分自身がいるということです。
ほー!そうだ、自分自身を幸せにする。その点が抜けている人が多いんだ。
そして、「人を幸せにすることには、ひとつ大きな落とし穴もある」として、筆者の答えを示します。
自己犠牲意識を持って行動することで見返りを求め、結果、誰も笑顔ではなくなってしまう…という落とし穴があるのです。
自己犠牲意識。「やってる上げている感」から来る、見返りを求める気持ち。
ここで深夜1時。いったん本を閉じます。
落とし穴にハマっていた理由
なかなか寝付けず、深夜にこの本を読み始めた理由が、そこにありました。
わたしは「よくばりパパ」の名のとおり、よくばりに様々な活動をしています。最近力を入れている1つが、後輩の育成。社内の昇任試験用に、勉強会や模擬試験を開催しています。
勉強会は数年目になりますが、今年は募集を開始した当初は、あまり応募者がありませんでした。
いま思えば、単なる周知不足なのですが、
「ここまで準備しているのに」
「いい機会を提供しているのに、申込が増えないのは、おかしい」
と、勝手にイライラしていたのでした。
さらに、年度当初の人事異動の結果、わたしの負担が重くなり、
「部下の働きが悪い」
「こんなミスばかりして、時間がなくなる」
と、これまた、勝手にイライラしていたのでした。
そうか、「やってあてげている」という感覚こそが、自分が笑顔になれない、そして、人も幸せにできない原因だったのか。
まず、自分から始めよう
そして、筆者は、まずは自分から始めよう、として、自分が満たされること、笑顔でいることが大切だと言います。
誰もがよってたかって幸せにされている
大切な人を笑顔にするには、まず自分が笑顔でいることが大切です。
といっても、もちろん無理やり笑うのではありません。笑顔になれる状況が、日々、じつは山盛りあるんだと気づくということです。
ひと言でいえば、「幸せのハードル」を下げてしまおう、という話なのです。 幸せのハードルが下がると、毎日、感謝しっぱなしになります。
さっきまでイライラしていてた原因であった、勉強会の開催。落ち着いて考えてると、協力してくれる同僚や家族、仕事以外の活動ができる時間があること、など笑顔になれる状況がたくさんあることに気づきました。
職場の問題だって、慣れない仕事に対して逃げずに向き合っている。懸命に仕事にとりくむ部下の姿を思い出します。
あーなんて幸せな状況を感じずにいたんだ。
本書のテーマは「半径3メートル以内を幸せにする」です。
だけど、じつは「自分は半径3メートル以内に、どれだけ幸せにしてもらっている かに 気づく」というのが裏テーマになっています。
なぜ、これが裏テーマになっているのかというと、幸せにしてもらっているという実感が多ければ多いほど、幸せにすることができるから。
大切な人を笑顔にするには、その大切な人たちに、日ごろ、いかに幸せにしてもら っているかに気づくことが不可欠なのです。
この考え方こそが、筆者の言う『「超素敵な自己中」になろう』だったり、『「心の大富豪」になろう』ということ。
本の後半には、お金はありがとうの交換という、別の本にもあった考え方が出てきて、繋がりを実感。
幸せが戻ってきた深夜2時でした。