イトバナシでチョコバナシする話③
チョコレートとは適度な距離感でやってきた。そんな自分がチョコまみれな日々を過ごせているのはなぜだろう。それは工場長が思い描く「チョコバナシ」を追いかけることが面白かったからかもしれない。
工場長というのは、就職した会社の副代表のすぎかわさんのことで、元々は大学で細胞膜の研究をしていた人だ。工場長は、五條にいるとき大体、腕を組みながら何かを考えている。ちなみに、作る料理が最高に美味しい。
「お菓子作り好きだったっけ?」と聞かれることがあるが、チョコレート作りは完璧な素人だ。