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刑事コロンボも?! 映画音楽、ヘンリー・マンシーニの世界。クルーゾー警部はティファニーで朝食を。

2018/08/06にクックパッドブログでアップした記事です。

Best Pink Panther Scene 大好きな映画ピンクパンサーシリーズの笑えるシーン集

 最初の動画は、大好きな映画ピンクパンサーシリーズの笑えるシーン。DVDBOXとそこに未収録の『ピンク・パンサー2』も別に持っているくらい好きです。動画には出て来ませんが、鍵穴に鍵を刺して振り向くと鍵が繋がっていたズボンのポケットが破れるシーンがとくにお気に入りです。またクルーゾー警部のライバル、ドレフュス本部長の名演は、使用人のケイトー以上に絶対外せない存在です。
 良く聴いていると、こんなバカバカしくも楽しいコメディー映画の音楽が、名作というに相応しい格調高さがあることに気づきます。なぜならそれは、映画音楽の大家ヘンリー・マンシーニの手によるものだからでした。

 名匠ヘンリー・マンシーニと言えば、一番有名なのはこれです。

ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany's Opening Scene - HQ
Breakfast at Tiffany's (3/9) Movie CLIP - Moon River (1961) HD

 映画『ティファニーで朝食を(1961)』の名曲「ムーン・リバー」を聴いたことがないという方は不幸です。次はオードリー・ヘプバーンが弾き語りをする有名なシーンです。
 曲は知っていても『ティファニーで朝食を』を観たことのない方へ簡単に説明すると、リチャード・ギアとジュリア・ロバーツの映画『プリティ・ウーマン』みたいな話です。でも『プリティ・ウーマン(1990)』は、オードリー・ヘプバーンの主演した映画もあるミュージカルの『マイ・フェア・レディ』が下敷きだそうです。

 じつは『ティファニーで朝食を』の監督ブレイク・エドワーズと音楽のヘンリー・マンシーニのコンビで、次に(昭和の)日本で有名だった作品がピンクパンサーシリーズです。

The Pink Panther (1963) - Main Title [16:9]

 ちょっとクールで豪華絢爛といった雰囲気のあるテーマ曲は、意外とコメディ映画らしくないと思いませんか?
 1作目『ピンクの豹(1963)』でクルーゾー(ピーター・セラーズ)は、主役を立たせる為のサブキャラでした。しかしその強烈な個性が主役の人気を奪ってしまい、以降クルーゾー警部がシリーズの主役になりました。
 2作目『暗闇でドッキリ(1964)』には“ピンク・パンサー”の名は冠されていませんが、映画としてはシリーズ中屈指の傑作です。この映画で初めてクルーゾー警部が主役になりました。その次が『ピンク・パンサー2(1975)』、以降もずっと監督ブレイク・エドワーズ、音楽ヘンリー・マンシーニのコンビです。

 再びオードリー・ヘプバーンが主演の映画『シャレード (1963)』です。

Charade · Henry Mancini
Henry Mancini - Mystery Movie Theme

 そして日本人なら絶対忘れちゃいけないのが『刑事コロンボ』のテーマ曲。これも昭和のTVには欠かせない最高の海外ドラマでした。

 日本で一般に「刑事コロンボのテーマ」として知られている曲は、『コロンボ』を含む4作のテレビシリーズをローテーション放送していた『NBCミステリー・ムービー』のテーマ曲である(原題:"Mystery Movie Theme"、作曲:ヘンリー・マンシーニ)。

Wikkipediaより

 映画音楽家ヘンリー・マンシーニの作品は沢山ありすぎるので、とりあえずは自分でDVDを持っている作品を中心に紹介しています。
 次は少年時代にオードリーより好きだったナタリー・ウッドが出演する『グレートレース(1965)』です。「チキチキマシン猛レース」のような映画と言えばお分かりいただけるでしょうか。

The Great Race (Opening Credits) The Sweetheart Tree - Henry Mancini
The Great Race (1965) - trailer

 次はDVDを買って観たいと思っていた映画『ひまわり(1970)』ですが、まだ入手できていません。主演はマルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレン。二人の演技を観ると、子供の頃に観て、物凄く悲しい映画の雰囲気にいたたまれず、あまり好きじゃなかった記憶。この動画を観たら絶対観たくなること請け合いです。テーマ曲がこれまたすんばらしぃー。

Loss of love (1970 Sunflower or I Girasoli) Henry Mancini
Henry Mancini - Peter Gunn Theme (From the Original Soundtrack)

 ピーター・ガン (Peter Gunn) は、アメリカ合衆国の私立探偵物の連続テレビドラマ。1958年から1961年まで、始めはNBCで、後にABCで放映された。番組はブレイク・エドワーズが製作し、脚本、監督も担当した。30分のエピソードが合計114本製作された。日本では1961年1月2日から同年7月31日までTBS系列で放送された。森下仁丹の一社提供。
 少し007みたいな曲ですが、良くどこかで使われていたメロディ。

 最後はかなり意外だったこのSF映画もヘンリー・マンシーニ。男性諸兄が泣いて喜ぶボカシだらけのTV放映『スペースバンパイア(1985)』。ですが、原作は哲学者のような特殊な作家コリン・ウィルソンによるSF小説。

Lifeforce theme (opening and closing credits) by Henry Mancini
LIFEFORCE Trailer (1985) Retro Horror Sci Fi

 ヘンリー・マンシーニは、映画音楽家としてグラミー賞、アカデミー作曲賞に何度も輝いた巨匠ですので、本当に沢山の映画音楽を作っています。ここで紹介していない映画にも、きっとご存知の作品があると思います。


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ヨコ爺
<(ↀωↀ)> May the Force be with you.