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多言なれば数々窮す。中を守るに如かず。(老子道徳経 虛用第五)

(たげんなればしばしばきゅうす。ちゅうをまもるにしかず)口数が多いと、無用なことや間違ったことを言ってしまって、困った目にあうことが多い。余計なことを言おうなどと考えずに、心の中を空っぽにした状態を保っている方が良い。(老子道徳経 虛用第五)

口は禍の門、口は災いの元、物言えば唇寒し秋の風、病は口より入り禍は口より出ず。

【口は禍の門(くちはわざわいのかど)中国の類書『古今事文類集・後集』より、「口は是れ禍の門、舌は是れ身を斬るの刀なり(うかつなことを言うと禍が起きる、舌は槍よりも多く身を傷つける)」という記述から。

月岡芳年「風俗三十二相(明治21年)いたさう 寛政年間女郎の風俗」

 恐らく失言をした。そして後悔している。しかし一度口から飛び出した禍を取り戻すことはできない。こんな後悔をいつからやっているのか思い出せないが、このまま一生続けて行くのだろうと思う。死ぬまでに一度くらい、失言をしない自分に満足できる日は訪れるのだろうか。後悔先に立たず、後の祭り、臍を噛む、油断大敵。

老子の読み方―“無為自然”―強かに生きる哲学
(ノン・ブック 207 知的サラリーマン・シリーズ 16)

賢者への道程は遠い。


<(ↀωↀ)> May the Force be with you.