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『みんな、敵になっちゃう』不妊治療のピアサポート

不妊治療の悩みについて。

自然に授かりたい、治療をしてでも早く授かりたい、人工授精まで、体外受精や顕微授精はいや、一番確率が高いならその方法を早くして欲しい・・・

「不妊治療」という大枠は同じでも、治療方針について、それぞれのご家族で考えることが違ったりする。

「すでに1人、授かっているんだからいいじゃん!」

一番辛いのは、1人目の不妊治療をしているひと、そんな印象もありますよね。

職場や周りにも1人目の不妊治療のことは話せても、2人目以降はなかなか話しにくかったりする。

そうした気持ちを、医療従事者よりも身近に寄り添えるかもしれない、ピアサポーターの研修を受けて来ました。

そこで感じたことをまとめていきます。



仙台開催|不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修

不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修』は、こども家庭庁の委託事業で、日本助産師会が運営しています。

いくつかの動画講座と対面研修で構成されています。

2024年は仙台で開催!ということで、実は私、昨年の東京開催時に参加済だったのですが、せっかくなので、2年連続で受講させていただきました。

ピアサポートの必要性

ピアサポートとは、同じような悩みや困難を抱える人同士が支え合う活動です。ピア(peer)は英語で「仲間」「対等」「同輩」を意味し、サポート(support)は「援助」を意味します。

日本ピア・サポート学会

不妊治療は、通院回数も多く、1回の通院における待ち時間も長い、、それに加えてピアサポートを受ける必要なんてあるの?

私も他の受講生も、不妊治療に相談窓口があることを知りませんでした。

一方で、研修のときどきに運営スタッフの助産師さんに「こういうときはどうするといいの?」と質問すると「私は、不妊治療の経験者じゃないから、本当の気持ちはわからないけれど…」と前置きがはいることもあって、同じ気持ちを経験したひとと話せる大切さを感じ取りました。

共感できる事例の嬉しさ

研修を受けながら、ご自身の経験と重なって涙ぐんでしまう方もいました。

私自身も自分の家族の経験と似たような事例を聴くと「わかるわかる、しんどいよね。」なんて自然と共感してしまうことも。

これは、おそらく相談者にとって嬉しい共感になるのかな、と思いました。

聴き手側も誰にも話せなかったしんどい気持ちをようやく吐露できて、スッキリするのではないかな、と。

『みんな、敵になっちゃう』これが課題

「自然に赤ちゃんを授かれたひとたちには、私の気持ちはわからない。」

「ピアサポーターであっても、子どものいるいない、何人いるかで『私とは違う!』と警戒してしまう。」

そんな話題もありました。

研修では、相談者と同じ境遇のところは自己開示しつつ、異なる状況は短くさらっと話すことがよい、と学びました。

これは私見ですが、状況の違いに目を向けちゃうと嫌な気持ちになってしまうので、それぞれの理想は開示してもいいのかな?とは思いました。

「◯人子どもが欲しいけれど、それが難しそうで苦しい…」

理想は人それぞれでいいのかな、なんて思いますが、それでも「1人いるならいいじゃん!」になるかなぁ。

難しいところです。


仙台開催の『不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修』対面研修に参加してきました。

治療中の方、治療の結果三つ子ちゃんのママという方々とグループワークもして、いろいろと感じたことをまとめてみました。

  • ピアサポートの必要性

  • 共感できる事例の嬉しさ

  • 『みんな、敵になっちゃう』これが課題

不妊カウンセラーの資格を取ったあと、何もできていないので、何かできるといいなぁと考え中です。

悩んでいる方、お気軽にお声かけくださいね♡