見出し画像

【voicy|みちのくウェンズデー】母親はおうちにいたほうがいいのか?

このnoteは2024年4月24日のvoicy『母親アップデートラジオ【みちのくウェンズデー】』の音源をもとに作成したものです。
※誤って削除してしまったnoteを復元しました。

母親はおうちにいたほうがいいのか?

本日は「母親はおうちにいたほうがいいのか?」のテーマを東北と絡めてお話をさせていただきます。

結論は「一人で決めない、助けて!は生き抜くための合言葉」です。

我が家の子どもたちは保育園児ですが、来年は長女が小学生なります。

専業主婦の母のもとで育った私は、ときに自分の子どもの頃と比べてしまって「母親は仕事をやめておうちにいた方が子どもも喜ぶのかな‥」と考えてしまうときがあります。

そう考えてもやもやすることありませんか?

私自身は働くことが大好きなのですが、同僚との会話の流れとか、40歳など自分の年齢のふしめ、子どもが幼稚園や小学校に進学するときなどにふと「子どもはどう思っているんだろう?」と思うことがあります。

最近も「ようこさんはお仕事頑張っているけれど、お子さんはさみしいだろうね。」なんて言われることがあって、うーんと悩んでしまいました。

こういう悩みを少しでも軽くできたり、突然の人からの言葉にゆらゆらしないために、私なりに試行錯誤してみたことを共有できればと思います。

まだ子どもが小さく、外に出て誰かと対話をしながらという機会を持つことが難しかったりすることもあって、今回は3つの方法①データを調べる②子どもとの対話③本からの学びを試みてみました。

まずはデータからご紹介します。

日本全国的に子育て世代の共働き率が上昇していますが、東北地方でも、育児中も働き続ける女性が多く、夫婦共働き世帯の割合も全国平均より高い傾向にあります。

ちょっと古いですが、2018年7月時点のデータによると、東北6県の夫婦共働き世帯の割合は全国平均(48.8%)以上となっていました。特に山形県は夫婦共働き世帯の割合が57.9%で全国2位でした。

また、2017年のニッセイ基礎研究所・生活研究部の天野馨南子(かなこ)さんの調査によると、共働きに理解がある男性の割合が東北で最も高く、岩手県が全国1位となっています。

これは「『夫は仕事、妻は家庭』が理想の男性比率47都道府県価値観ランキング」という調査で、少ない方から、、なのでそう思ってないよ!と思う男性が多いランキングで、1位岩手県、4位秋田県、10位山形県、12位青森県と東北6県のうち4県が上位に入っています。

こうしたデータを聴くと、東北って幸せに働く母親が多いのかな?と思いませんか?私はそう思っていて、このデータについて山形県と岩手県の方に聴いたことがあります。

夫婦共働きが多い理由は賃金が都心部とは異なり、昔から若い世代は男女問わず働いていて、祖父母含め家族で子どもたちを育てている、また家族経営の自営業や一次産業に携わる家庭も割合としては高い、というお話でした。

すべての方がそうではないと思いますが、東北では人口の多くが集中する都心部とは少し環境が異なることがランキングに現れているのかもしれないですね。

違うからどうこうではなく、都市部でも東北でも幸せに生きる働くにはどうするといいのかという方向に迎えるといいなぁと思います。

次に、我が家の仙台っ子ちゃんとの対話をご共有します。

5歳の長女に「ママお仕事してるから夜まで保育園にいるけど、仕事を続けるのとおうちにいるのとどっちがいいかなぁ?」と、聴いてみました。

なぜ子どもに聴いたのか、というと少し前に参加オンラインイベントのなかで「お母さんに仕事をやめてほしいか?続けてほしいか?」と年長さんのお子さんに聴いたら思いがけない素晴らしい回答が返ってきた、子どももよくわかってる〜という話があって、我が子も今年の4月から年長さんなので聴いてみたいなと思ったことがきっかけです。

保育園の帰り道にわくわくした気持ちで質問し内容を待つと「え?え?」と初めての母親からの質問に驚いたあと「うーーーん、(母親は)おうちがいいかな?」と言われてしまいました。

自分から聴いておきながら「えぇっ?!」と心臓がドキドキで仕事をやめたほうがいいのかな、どうなんだろうと思いつつ「なんでママがおうちにいたほうがいいの?」と確認すると「えっと、保育園はケーキとか甘いおやつが出るけど、ママはおせんべい買ってくれるからおうちでおやつ食べたい!」と、目が点になるような回答でした。

その後「あーでも、おやつの後、自由あそびでみんなと遊べるからなぁ。やっぱりお仕事でいいよ。」と続けていました。

子どもからの回答は思い描いていたような、崇高な回答ではなかったけど、色々と悩んでいたことがすぅっと軽くなって、思わず笑っちゃいました。

母親は子どものために‥と思い悩むこともありますが、1人で考え込まずに本人に相談してみることも大切だなと感じました。

子どもにも素直に「お母さん悩んでいるの、助けて!」と言える関係でいたいですね。

そして、最後に本からの学びをお話します。

HUCでは「母親×マネジメント研究会」という部活があるのですが、今月の課題図書のエーリッヒ・フロム著の『愛するということ』を読みました。

今回のvoicyで話すテーマのために読んだわけではないのですが、関連するような内容でしたのでご共有します。

この本の【親子の愛】という節より、小学生になるような年代の箇所を朗読します。

八歳半から一〇歳くらいの年齢に達するまで、子どもにとって大事なのはもっぱら愛されること、つまりありのままの自分を愛されることだけだ。この年齢までの子どもは、愛されれば喜んで反応するが、まだ自分からは愛さない。だが、子どもの発達のこの段階において、新しい要素、すなわち自分の活動によって愛を生み出すという新しい感覚が生まれる。生まれてはじめて、子どもは母親(あるいは父親)に何かを贈ること、つまり詩を書いたり、絵を描いたりすることを思いつく。生まれてはじめて、愛という観念が、愛されることから愛することへ、愛を生み出すことへと変わる。もっとも、こうして芽生えた愛が成熟するにはまだ長い年月がかかる。

愛するということ/エーリッヒ・フロム

いかがでしょうか。

「おうちにいること」と少し離れてしまいますが、ついつい自分の感じる罪悪感やできていないことに目を向けがちですが、この年代の子どもに大事なことはありのままを愛するということだそうです。

そして、なにかを親に贈りはじめる‥たしかに!最近、お手紙や工作を家族にプレゼントしてくれることが増えたな、今日も洗濯物を畳んでくれたりとお手伝いしてくれた!なんていう子どもの発達を見逃さずにいるほうが大切なことだなと感じました。

あれこれと1人で悩む間に子どもの成長を見逃してしまったらもったいないですね。

おわりに

本日、みちのくウェンズデー3回目の放送は「母親はおうちにいたほうがいいのか?」のテーマを東北と絡めてお話をさせていただきました。

結論は「一人で決めない、助けて!は生き抜くための合言葉」です。

いかがでしたでしょうか?

生き方、働き方について悩むとき、小さい子どもがいて大人と話す機会が作れなくても、探しものがデータを調べたり、子ども本人と話してみたり、本の中から見つかることがあるかもしれません。

どの方法も東北や地方にいるとできないということではないので、本日の放送が聴いてくださった方の参考になって、ご家族の笑顔につながれば嬉しいです。

「えーーーそのデータ今は違うでしょ?」とか「うちの子はこう言ってたよ」などありましたらコメント欄やハートマークのいいねで教えてくださいませ。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

来週水曜日17時からのみちのくウェンズデーは、リーダーのまこちさんの回となります。お楽しみに〜。