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月刊『詩人会議』詩の投稿欄「自由のひろば」の選者を務めさせていただきます。


▶1年間よろしくお願いいたします

 月刊『詩人会議』2025年1・2月合併号が発売になりました。
 今月号から1年間、詩の投稿欄「自由のひろば」の選者を、渋谷卓男さん、中村明美さんと共に務めさせていただきます。
 お話しをいただいてから実際の選考作業が始まるまではドキドキでしたが、始まってみると、投稿していただいた詩作品を読むのは想像以上に楽しいです! 深く感動する作品に出会えたり、何か一味足りないと思う作品に対しては、自分がなぜそう感じるのかをじっくり考えたり。その過程でこちらが勉強になる側面が大きく、毎回真剣に読ませていただいております。

▶3人の選者から批評を受けられます

 「詩人会議」投稿欄の特徴は、掲載作品は1作品に対して3人の選者からそれぞれ批評を受けられること。1・2月合併号をご覧いただくとお分かりになると思いますが、渋谷さん・中村さん・私とでは、少し着眼点が違うようです。年齢、経験の差がいい感じに出ていると思います(渋谷さん:1964年生まれ、中村さん:1950年生まれ、横山:1977年生まれ)。私は年齢・経験値ともに一番下ですが、逆にその位置にいるからこそ見えるものを見ていけたらと思っています。渋谷さんの的確なアドバイス、中村さんの読み取りの鋭さなど、投稿作品だけでなく、選評の読み比べも楽しんでいただければと思います。

▶1・2月合併号の選評より

 どんな感じなのかというサンプルとして、今月号の掲載作品 気駕まりさんの「友よ」に対する3人の選評を以下にご紹介します。作品が載せられないので意味不明かもしれませんが(笑)、3人の感じ方の違いを、雰囲気だけでもお分かりいただければと思います。

 この詩の良いところは、時代を超える営みを描き、遥かな思いに読み手を誘う点です。ただ、少し抽象的な印象を持ちました。原因は書き手の立ち位置がわからないことです。書き手も農家なのか、そうではないのか。それを明確にした方が先人への思いが真摯なものとして伝わるでしょう。農作業の描写にも具体性がほしいところです。
(選評:渋谷卓夫)

 作者の抱いている世界観に惹かれた。無名のままで土に還った多くの人々。終連の四行~五行がいい。生きるとは、老いてなお、腰を曲げて土を耕すことだ。こんな大切なことから、現代人は如何に遠くまで来てしまったことか。さぁ、過ぎて行った偉大なる先人に、私も献杯。
(選評:中村明美)

 私たちの生活を真の意味で支えてきた(いる)農民を讃える気持ちが、文語調の華やかさ・重厚感とともに心地よく伝わってくる。農業は自然と対峙することによって悟り、豊かな人生観を育む営みでもあると、あらためて感じさせてくれる。権力者との対比が私たち庶民一般への讃歌となっている点にも広がりがあった。
(選評:横山ゆみ)

『詩人会議』2025年1・2月合併号「自由のひろば」選評より


▶ぜひご投稿を!

 月刊『詩人会議』の詩の投稿欄「自由のひろば」への作品は、郵便またはメールで受け付けております。
 以下のページにある入会案内PDFの7ページ目に、投稿規定が載っています。
 どうぞお気軽にご投稿ください。素敵な作品をお待ちしております!


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