一流詩人は「友情と尊敬」をこう書いた。feat.呪術廻戦〜上手宰詩集『香る日』より
前回の記事でご紹介した、上手宰詩集『香る日』の中で、私が最も好きな「水たまりに落ちた星」という詩をご紹介します。
友情と尊敬を描いた、素晴らしい詩です。
呪術廻戦ファンの私としては、五条悟と夏油傑の友情を思わずにはいられず、勢いあまってファンアートまで描いてしまいました笑(元グラフィックデザイナーです)。
「水たまりに落ちた星」は、上手さんより全文掲載の許可をいただいていないので、上手さんのホームページで読んでいただきたいのですが、以下に少し解説いたします。
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筆者は、なんだかもう疲れて、いろいろ嫌になって、水たまりに寝転がります(事実かどうかは別として)。それを、
と、友人が起こしに来ます。
水たまりに寝た汚い自分を背負って歩いてくれた彼は、
筆者は彼のことを、情に厚いために自分のことより人のことを優先して、力を取られてしまっていると感じています。彼がもっとクールで、人のことなど構わないような人間ならもっと幸せになれたはず、と、彼の優しさを歯痒く思いながらも、
彼が起こしに来てくれたその気持ちを、心の底で噛み締めています。
…この最終連、本当に好きです!
筆者の背中に落ちてきた、友人の優しさという星。
「世界中で おまえだけが見ることのできない きれいな星」に、筆者は見とれています。人のことを思いやれる彼を、心底、尊敬しているのでしょう。その気持ちがひしひしと伝わってきます。
(ちなみに呪術廻戦では、人を思いやる心に溢れていた夏油傑は、その後破滅の方向へ向かってしまいますね。涙。)
…さてこの友人、実際のモデルの人物がいらっしゃるようです。
上手宰詩集『香る日』に書いてありますので、ぜひお手に取ってお読みください。