【感想】詩の朗読+音楽「そらの下、わらの家」@公園通りクラシックス
▶坂田明さん含む豪華メンバー
1月12日、渋谷・公園通りクラシックスにて行われた詩の朗読+即興音楽のライブ「そらの下、わらの家」を見に行ってきました♪
詩の朗読をしたのは、我が師匠・寳玉義彦さん。音楽は、Miyaさん(モジュラーフルート)、坂田明さん(アルトサックス)、アキオ・ジェイムスさん(ドラムス)。
坂田明さんって、テレビでもよく拝見する(タモリさんの番組などに出ている)あの坂田明さんです。寳玉さんと仲が良いことはうかがっていましたが、正式にセッションするのは今回が初めてだとか。
私、1枚も写真を撮らなかったので(撮ってもいいの知らなかった!)、会場の様子はこちらの音楽ライター・斉藤聡さんのレポートで見てみてください。文章もすごい…!
▶笑っていいの…?! セットリストはこちら
寳玉義彦さんが朗読された詩は、以下です。
はなくそ男爵の冒険(初演)
アストンマーチン・ババア(新作)
くぬぎの下(新作)
わらの家(新作)
マイグランドファーザー・ユアグランドファーザー
ライブ直前に寳玉さんのツイッターでこの演目を見た時、思わず吹き出しました(笑)。でも、いざライブが始まり、緊迫感ある朗読とモジュラーフルートの響きが融合しだすと、そんなことは忘れて引き込まれてしまいました。
楽譜のない即興演奏と詩の朗読が創り出す、不思議な空間…。未来のような、別の惑星のような、こんな異世界を体験したのは初めてです。そのうちアキオ・ジェイムスさんのドラムスが入り、Miyaさんが抜け、坂田明さんが入り…と流動的に場が変化。どうやって意思疎通をしているのかわからない演者の一体感に心地よく包まれていると、あれ、何か面白いこと朗読してる!、と、はたと我に。やっぱり寳玉義彦さん、やってくれます(笑)。「はなくそ男爵の冒険」も「アストンマーチン・ババア」も、とても風刺の効いたおもしろい作品で、一人くつくつと笑ってしまいました。
そんな中で「マイグランドファーザー・ユアグランドファーザー」は、胸にズンッときました。寳玉さんの詩集『Picnic』に収録されている作品です。祖父にかわいがってもらった私にとっては、いろいろな感情の湧いてくる、とても好きな詩作品です。
▶詩の朗読ライブの可能性
今回初めて、詩の朗読ライブを鑑賞しましたが、こんなに面白いものだとは思いませんでした。朗読と即興の音楽が、ぴったりと融合していたためかもしれません。寳玉さんによると、朗読と音楽が個々に主張し、打ち消し合う場合もあるのだとか(笑)。演者の皆さんの技術とチームワークが素晴らしかった証だと思います。
会場には、ライブハウス関係の方も聴きに来ていらっしゃいました。寳玉さんと「今度ウチのライブハウスでもやってください」なんて話をされていたのを立ち聞きして、こういうライブが割と各地で開催されていることを初めて知りました。詩を文字で読むのもいいけど、こうやってパフォーマンスとして形にすると、また新しい発見がありますね。特に「アストンマーチン・ババア」は、Miyaさんのモジュラーフルートが、朗読だけでは創り出せない世界観を見事に創り上げていたと感じました。また聴きたいな…♪ ライブが終わった今、ほんわかとそんな感覚に包まれています。