ひものお兄さん（その３）

営業として地元スーパーで商品提案を行う中、ひたすら値下げを求められる日々に疲れてきました。
商品の特徴には聞く耳を持たず「いくらで卸せる？」のみ。
売り場ではメーカー同士の値下げ合戦が起こっており、どう考えても安すぎる価格で並ぶ商品もあります。
最近、低価格販売を行っていたメーカーの廃業知らせを聞く機会が増え、無理をしていたのだなあと居たたまれない気持ちになります。
スーパー自体も数を減らしており、規模を縮小させながら踏ん張っています。
誰が悪いということではなく、商品の価格帯も含めて消費者が求めるものが変化して来たのだと思います。
バイヤーからも「干物は売れない」「魚離れが激しい」と言われ、欲しがっていない相手に売る必要があるのか？提案先を間違えているのではないか？店側も本当に消費者の声を拾えているのか？といった疑問が湧いて来ました。

いつかの水族館（うな太郎）

作れば売れる時代は終わり、売り方を見直す時期に入っています。
特に正解があるわけでもなく、各自が模索していかなければならない状況。
全ては自分次第なのだと思えば少し楽しくなって来ます。
厳しい現実に直面しながらも、無理のない範囲で納得のいく形を目指したい。
しかしながら、遊びの部分は忘れずに暮らして行きたいですね笑。