安愚楽牧場の詐欺から学んだこと
今回は「史上最大規模の詐欺に引っかかりました」という情けないお話。
信頼を失いかねない恥ずかしい経験ですが、人は失敗から学ぶ生き物!
注意喚起という意味で、学びをシェアしたいと思います。
安愚楽牧場事件とは?
投資界隈では非常に有名な安愚楽牧場事件。
「和牛のオーナー制度」という仕組みを使って、投資家から資金を集めていた安愚楽牧場をご存じでしょうか?
わたしは2008年に30万円の出資をし、1万8,000円と牛肉をもらいました。2年更新だったため、2010年に再び出資。
大手雑誌ダイヤモンドZAiでたびたび紹介されていたこともあり、すっかり信用していました。
しかし、これは特集記事ではなく、ただの広告だったようです(気づかなかったぁ)。
今思えば、怪しさ満点の超・高利回り商品。
2011年、ついに破綻!
フタを開ければ、ポンジスキームという仕組みを使った詐欺でした。
投資した30万円は、もう返ってきません。
結局、被害者は7万3,000人を超え、被害総額は4207億円とのこと。
日本中でたくさんの人が涙を飲みました。
詐欺から学んだ3つのこと
わたしは安愚楽牧場事件から、3つのことを学びました。
①有名な情報源でも信じてはダメ!
投資に興味がある人なら1度は手に取ったことがあるであろう大手雑誌ダイヤモンドZAi。安愚楽牧場の名をたびたび目にし、信用してしまいました。
②うますぎる話には裏がある!
よく考えれば当たり前ですが、楽に稼げるわけがない。信用していた割に、破綻の知らせを聞いた時には「やっぱりね」と思いました。
③投資にリスク分散は必須!
投資には「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります。1つの投資先に全財産をつぎ込んでは危険です。その点では、30万円でストップしていたので大ケガせずに済みました。
だまされないためのチェックシート
安愚楽牧場のようなオーナー商法は、「預託等取引に関する法律(預託法)」の改正により2022年6月以降は原則禁止となりました。
しかし、現在でも投資や儲け話の勧誘が行われているとの報告が多数あります。
そこで、消費者庁は、投資や儲け話のような取引が販売預託に該当するおそれがあるかを簡易的に判定できるものとして、販売預託チェックシートを公表しています。
うまい話に引っかからないため、投資をする前にチェックしてみましょう!
【まとめ】モ~、だまされないぞ!
安愚楽牧場の策略にまんまと引っかかってしまいましたが、30万円は勉強代だと割り切っています。
お金のニオイがするところには、天使の顔をした悪魔が潜んでいます。
テレビやネットで詐欺のニュースを見ると、「こんなのに引っかかるなんてバカだなぁ」と思うかもしれません。
自分は欲深い愚かな人間ではないし、絶対にだまされない。
そう思っていても、詐欺師は人の弱いところを狙ってきます。
わたしの場合、初めての妊娠・出産で判断能力ゼロになっていた時期です。
自分だけは大丈夫。そう思わず、気を引き締めてお金と付き合いましょう。