龍を癒やし繋ぐ旅36
さて、真名井は籠神社から少し離れています。
田舎道を散策しながらその領域へと
向かう中で思う事は
ここが今回の旅の終着点。
私達のドラゴンクエストもコンプリートまであと一息。一体何が待っているのかとワクワクする。
この神社はつくよみ族としての龍神としての先祖の痕跡、コトタマ”イ”という陰陽統一された1限性の宇宙世界を表す場所、かごめかごめの後の正面にいる神を知る事ができる神社だ。
近づくにつれ、どんどん冷気が差し込んでくる。
まさに結界をくぐり
神の領域へと近づいているようだ。
眞名井へ辿りつくと迎えてくれたのは龍神だった。
ここの結界を守る門番は龍である事に感動。しかも、叡智の象徴である宝玉をしっかり握っておられる。
自然に湧き出ている眞名井の水で清める。この奥には飲める湧き水も。富士山で手に入れた眞名井の水はここから
くんだものだろか? 笑
身を清めいざ上へと上がっていく。
残念ながら撮影はこの辺りまで。
神社内は撮影禁止だ。
階段を登れば登るほど
冷気が心地よく流れて来ており
空気中の素粒子も細かくなって行く。
なんとも言えない穏やかで心地の良い体感に包まれていく。
うえに辿り着くつくと豊受大神が待っていてくれた。私の大好きな神様だ。
その奥にはイザナギとイザナミが
鎮座されたという巨石。
陰陽が集合している。
言葉では伝えられない優しさと安心感と幸福感と無がいっぺんに混じり合った様な、そんな感覚に陥った。
どのくらい経っただろうか?覚えていないほどそのエネルギーに包まれていると少しパラパラと小雨が舞ってきた。
それに気づき意識が戻る。
ずっとこれを感じていたいと思うほど感覚を超えた超感覚が刺激されていた。
すごいなこの場所。嬉しいなこの場所。
全てが癒やされトランスフォーマー完了。
女神が微笑んだような気がした。
宇宙とはこんな感じなのか。
根源とは、原動力とは
中道とは、中今とは、
潜在意識とは、
”イ”の世界とは、
こんな世界なのかと
わざわざ自分で作らずともここにあると
そしてこの世界観、体感はすでに自分の中にあるのだと、
認識する事ができたのである。
ここに来れて良かった。
宇宙を体現するだけではなく、
自分の遠き先祖が誰なのかも
分かった。
ダンジョン最後のミッションは
自分という宇宙と一体化し体感する事だったのだ。
自己の統合。
帰り際トコトコと籠神社へ戻っていると
背後から眞名井を感じた。
それは天女と平安時代の姫をかけ合わせたような存在があの神社の周辺一体を包み込んでいるというビジョン。
とても優しく、とても暖かく
女性性を感じる場所だった。
そうか、籠神社は男性性、眞名井神社は女性性、古の叡智を少しずつ分け与えてくださったのだと理解した。