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努力をしなくてもなんとかなる
努力をしなくてもなんとかなる!
マルチ商法の勧誘みたいな一文でしょうか。
今日はそんなお話です。
曲がりなりにも数年間、店の発信媒体で管理人を務めていたため、文章を書く機会は少なくありませんでした。ある時期には、日本でもっとも文字を書いているパン屋だったと思います。
内容はといえば、五十音から「そ」が言えなくなってしまったら、そうめんを注文するときに困るんじゃないかとか。そんなのばかりでした。毒にも薬にもならないものが大好きなのです。仕方ありません。
しかし、noteという場所はおそらく、毒か薬になりそうな雰囲気が、読み手にとってのスパイスになるのだろうと解釈しています。
だったら毒々しい色をした、体に悪そうなものに仕上げてみたいです。ふざけたビジネス新書をやってみます。
そんなこんなで。せっかくの機会なので、自分はどんな考えで働いてきたのかをふり返ってみました。今後は1年目から順を追って書いていきたいと思っています。
まずは、序章です。
私は、やりたくないことはやらずに放棄してきました。
端的に言えば、まったく努力をしていません。
好きなことに夢中になっている時間は、自分では気がつかないかもしれないけれど、人から見たらそれを努力と呼ぶんだぜ、みたいな。結果的に努力していたパターンにも当てはまりません。
幼いころから宿題はやらず、暗くなるまで外で遊び続けるか、家で週刊プロレスを読み、枕相手にジャーマンスープレックスをしていました。
高校からは、授業に出なさすぎて成績表が空欄になり、追試の一発勝負をくぐり抜けていました。授業中はずっと、漫画や小説に読み耽るばかりです。
社会人になってからも、経営やマネジメントについて学んだことはありません。深夜ラジオを聞きながら、ビール片手に徘徊するのが趣味でした。
千里先まで辿り着く最短の方法は、一歩ずつ歩みを進めることだとは、十分に理解しています。
でも、ひょっとしたら。明日には特殊な能力が開眼し、ひとっ飛びでワープできるんじゃないかと。楽観的な希望のみで、面白いと思うことだけをやってきました。
やれと強要されたことをやるのが嫌で、こつこつと努力するのが超苦手です。
そのため鋭く磨かれた「武器」を、1本も持っていないような気にもなったものです。
唐突ですが。
経済活動のなかでお金を得る方法は、
1)お金を作ることを考える人と
2) お金をもらう(給与として)ことで生きようとする人
の大きくふたつに分けられると思います。
後者については、完全に努力を投げ捨てた側に立っていたので、あまり詳しくありません。
前者の選択においては、自らのフィジカル、スキル、クリエイティビティなど、なんらかの武器によってお金を生み出さなくてはなりません。
では、努力をしなかった私の場合、何を武器に戦ってきたのかといえば。
努力を放棄し続ける過程で楽しんでいたものや、生まれ育った環境です。
いざ戦いの舞台に立ち。使えそうな武器を持っていないだろうかと、ポケットを裏返してまで探しましたが。入っていたのはプロレス、小説、ラジオ、音楽、漫画などでした。やむを得なく、それらを武器として使ってみることにしました。
刀や銃がないので、うまい棒とかポップコーンで戦ってみる感じです。
その経験から学んだものは。
都合の良い話に聞こえるかもしれませんが、だらだら遊びながら過ごしていても、ひたむきに何かに打ち込んでいても、それらとは無関係に、きっと誰もが武器を携えているということです。
裏を返せば、武器の性能以上に、自らに備わっている、どの部分がお金を生むための武器になるのかを知り、使い方の可能性を探る作業が重要なのだと感じました。
こつこつと時間をかけて努力によって磨かれた武器は、自分で認識しやすいという利点はありますが。
アイドルのオタクになり追っかけをしていた人にも、スズムシだけが友達でいつも虫カゴに話しかけていた人にも。その人だけの武器がすでに備わっています。
それを手に取り、「職業の枠」なんてものに縛られずに、挑んだのなら。競争相手もめちゃくちゃ少なくなり、有利な戦いができるはずです。
私の場合は「何の仕事をされているのですか?」という質問に、「パン屋です!」と元気に答えるだけで、笑いがおこるまでになりました。パン屋の枠を超えた働き方をしている証拠ではないでしょうか。
ただ、混み合った電車でも隣の席に誰も座ってきませんし、繁華街を歩いていると酔っ払いにキャバクラのシステムを聞かれたりもします。スネイプ先生を彷彿とさせる、悪魔的な外見のせいで、パン屋に見えていないという可能性も捨てきれません。
では、話がふわふわしてきたところで、まとめに入ります。
・社会で戦う武器は誰にでも備わっています
・それを見つけどのように使うかが重要かもしれません
・場合によっては、ひとつの能力を突き詰めるよりも強い力を発揮することもあります
努力の大切さを説く方は、数多おられることでしょう。
だからあえて言わせてください。
努力をしなくてもなんとかなる!
注意:でも、ちょっとだけセンスが必要です