勝手にチャレンジ1000 0045なんということでしょう。春になって冬に戻って、再び春へ。
一月はいぬる、二月は逃げる。
書かない間に2月最終日、一日前。
決してあっという間て はなかった。むしろ色んなことがありすぎるくらいあってまだ2月だったのか、と思うほど長い2月だった。
暖かい1月から立春過ぎての冷え込み。時に春を思わせる陽気でどこかでは早々に春一番のような風が吹いたかと思うと、今はまた冬に戻った。
暖かな陽気に早々と咲いた水仙が再び寒さに震え、そしてまた、季節相応に咲き始めている。
季節の不順につられるように世間の動向も慌ただしく、今、日本は新型コロナウィルスの蔓延に、パンデミックを防げるか否かの瀬戸際にいるらしい。
そのような時に長閑な庭仕事投稿というのはいかがなものかと思いつつも、寒暖に一喜一憂しない、静かな草木に思いを馳せる。
ああ、疲れた。
世事に翻弄される自分をそっと解放してみよう。
蕗の薹が出て、ムスカリがポツポツ咲き始めた。
無花果の鉢の周りに30cmほどの草が延びてきている。
すっかり忘れていたが、なにもないから無花果の鉢を置いたこの場所は、春に先駆けこの庭で最初に大きく花をつける編笠百合の場所だったのだ。
30年この方、最初に大きくなって花をつけ、時期が終わると他の草たちに場所を譲って消えて行く。
日々あまりに慌ただしくて、思うことも多く、気持ちはすっかり三月のスケジュールに行っていて、2月なんだか3月なんだかわからなくなってて、ここに編笠百合が延びてくることを忘れ、どちらかというと、もうその時期も終わったかのような気すらしていた。
もしかしたら、と、慌てて鉢を動かすと、鉢のしたにモジャモジャに絡まった一群れがそれでも白い小さなつぼみを一杯つけて絡まっていた。
ごめんよ。すっかり忘れてた。
でも、数日もすれば丈は短くとも真っ直ぐ伸び始めるかもしれない。許してくれると思う。
ウィルスに戦々恐々とし、ストレスフルに生きている人間のことなんかなにも関係ないもんね。
木々の枝の咲きには小さな膨らみがたくさんついている。カサカサに乾いた木の肌に触れ、そのままそっと抱きついてみた。
心配ごとなどなにもない、生きているだけ。
子孫に命を繋いで、なにも言わないでそこにいる木や草の営みになんだかこのまま吸い込まれていきたいような心地がした。
ようやくノートが書けて、良かった、と思った。
私の秘密の花園。
内心の生活。