勾玉屋
当店にお越しくださりまことにありがとうございます。弥生時代から古墳時代にかけて日本で流行した装身具である玉(たま)の原料はヒスイ、緑色凝灰岩、碧玉、メノウ、水晶などでしたが、現代で販売されているものを見ますと、無価値の石を薬品で着色したものやよく似ている別の鉱石を本物であるかのように見せた偽物が多数横行しており、たいへん残念なことです。そういったものの中には「運気アップ」と広告されるものがありますが、「金運」は貨幣が流通していなかった古代人からすれば意味不明でしょうし、「恋愛運」は一夫多婦制の古代と現代とで感覚が合うかどうか分かりませんし、「健康運」に至っては古墳時代の平均寿命が30歳前後と言われているので、逆に古代人が現代人をうらやむのではないでしょうか。当店の玉はすべて陶芸作品として手作りしたもので決して本物ではございませんが、古代人を敬う気持ちからそのような広告はいたしません。また、商品は研究を重ねて古代の美を再現することに努めております。材料は食器制作に使用される土を使用しており安心安全なものです。ぜひご覧いただき確かめていただければ幸いです。