「令和黒蜥蜴」あとがき
脱稿しました~。
自身のnote一覧を見返したら11日間で、
「令和黒蜥蜴」1.2.3と外伝的な4、そして最終回の5と、割りと一気に書いていた事に気づきました。
全部いつも通りに短めの短編ですが、初の連作にチャレンジしてみて、なかなか文章を書くお勉強になったなと感じてます。
そしてこのあとがきを書いている時は本編とは違い随分と気が楽なものだなと思うものですね。
今回はテーマが「黒蜥蜴」という事で、言わずと知れた江戸川乱歩の名作小説にして三島由紀夫が戯曲化し、美輪明宏が長年演じてきた作品です。
かなり恐れ多いオマージュ小説を書かせて頂きましたが、これも令和の時代に文学を忘れさせない為の自分なりの努力でして、すでにこの方々の読者様やファンの方には恐縮ではありますが、発信し続ける意欲だけはご理解を頂けたら幸いです。
それとここからは余談的な話しになりますが、
日本には所謂「ダークヒーロー」という存在がいないなぁと思ったのもこれを書く動機になっていまして、思い浮かべられるとしたらルパン三世くらいでしょうか笑。これは不思議だなと、日本人は潔癖なところがあるから「悪い事をしているのにヒーロー的な扱いをする」という事が受け入れずらいのかな、なんて考えたりしてます。
フィクションとはいえ駄目なのかもしれないですね。肌に合わない的な。
今回の作中で黒蜥蜴も美岐を諭す会話の中でその辺りズバズバと斬り倒してましたね笑
あとそれに付随するのですが、書いていて、当初は原作の乱歩っぽくもっとおどろおどろしく、本当に悪いやつに、そしてエロチックに描写していこうと考えていたんですが、駄目ですね、自分も令和の人間なんだなと悲しくなりました。綺麗にしちゃうんですよね。
黒蜥蜴もやっぱり優しくなってっちゃうし。
まあ人間は多面性があるものなのでちぐはぐするまでにはならずに終われて良かったですが、これも黒蜥蜴の言う様に時代は廻るんだよなぁと感じます。
それも含め「令和黒蜥蜴」なんですという逃げた言い訳とさせて頂きます。
あと最後に、明智小五郎を登場させるまでの文章力はまだ私にはありませんでした。
これは悲しい。
もっと書ける様になった日には加筆していこうかなとも思ったり。
まっとにもかくにも脱稿。
一区切りついてホッとしてます。
明日からまた仕事に励もう。
以前書いた「終焉の時に」や「二階堂の幻」などわりとキャッチーな辺りとは違い、多分読んで下さってる方は極めて少ないと思いますが、
そんな作品にも関わらずお読み頂いた方には心より感謝申し上げます。
ありがとうございます。
それではまた。