「リモートワーク」と「休校・休園」の板挟みになる親たち
コロナウイルスの流行が、ものすごい勢いで暮らしをひっくり返しています。
僕の住んでいる新潟市や近隣市町村でも、リモートワークへの移行を発表する企業が増えてきました。業種的に難しい企業も多いでしょうが、できる範囲で広がっていくことはいいことだと思います。
さらに今日(4月23日)から新潟市立の小中学校が休校に入りました。期間は5月10日まで。これの動きに伴い、保育園などでも「なるべく家庭保育を」という連絡が保護者あてに出されているようです。
休校・休園期間中でも、学童や保育園に子どもを預けることは可能です。また、日中の子どもたちの居場所確保のために学校は教室を開放しています。「仕事なのに預け先がない」とならないように、先生・保育士・学童職員のみなさんが手を尽くしてくださっていることには感謝しかありません。
ですが、一方で親の中に葛藤があるのも事実です。
「親はリモートワークで外部接触を避けるのに、子どもは外に預けていていいんだろうか」
「リモートワークとはいえ、子どもが家にいたら仕事に集中できない」
育児と在宅ワークの両立が難しいことは、以前から何度も指摘されています。そこに感染リスクの問題が上積みされるので、さらに悩ましい状況です。
似ているのは「子どもが病気の時に看護のための休暇」という状態ではないでしょうか。親は元気だけど子どもが家にいなければいけないから、仕事をするのが難しい。原因は違えど、家の中で起こっている状況は一致しています。
こんな時に適用されるのは「看護休暇」です。今回みたいな場合も例外として適用されるといいなと思うのですが、難しいんでしょうかね。リモートワーク中の社員の家庭内の状況を見ながら、休暇を出したり、業務量を見直したりといった柔軟な対応を企業にもしてほしいなと思います。
社会全体が対応策の優先順位をつけざるを得ない状況で、後回しが出てくるのは分かりますが、家庭という最小単位にしわ寄せが集まりすぎないように、うまく支え合っていけるといいですね。
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