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Q.フェイスブックやツイッターで仕事は取れるのでしょうか? 使ったほうがよいでしょうか?

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Q.フェイスブックやツイッターで仕事は取れるのでしょうか? 使ったほうがよいでしょうか?

2011年はフェイスブックなどのソーシャルメディアが流行りました。こういう流行のツールは使ったほうがよいのでしょうか? 使っている士業も多数いるようですが、時間をかけて使いこなす必要はあるのでしょうか?

ソーシャルメディアは業務に直結しない
2003年にメルマガブーム、2004年にはブログブーム。そして、その後はミクシィが流行し、2009年頃からはツイッター、そして2010年くらいからはフェイスブックというソーシャルネットワークが流行を見せています。そして、ミクシィの影に一時期は隠れてしまったグリーも無料ゲームで巻き返し、またモバゲータウンという携帯端末向けのソーシャルゲームサービスは横浜ベイスターズを買収するほどの企業に成長しています。

このように、時代ごとにITツールには流行があります。しかし、流行があるということは廃れもあるということです。

たとえば、ブログやメルマガ、ミクシィなどは今でも生き残っているといえますが、2006年頃に一時期は「これからのツールはこれだ!」と紹介され、雑誌やネット上などで話題になっていた「セカンドライフ」というバーチャル空間がありましたが、現在では話題に上ることすらありません。ですから、こういったはやり廃れがあることを踏まえて使うことが重要です。

「バブル期」は使い倒す
こういったITツールははやり出すと社会現象にまでなります。たとえば、フェイスブックはアメリカの人口の半分以上が登録し、さらに映画化されたこともあって、日本でも圧倒的な浸透を見せました。

同じように、ツイッターも有名人が使い出すと、それと比例するように一般ユーザーも増えていきました。こうなると、テレビでも必然的に取り上げられるようになり、社会現象までに発展します。すると、「媒体の反応度」が飛躍的に増します。

たとえば、2011年にもっとも反応がよかった媒体は、フェイスブックでした。セミナーの告知をするにしても、ブログで書くよりもミクシィで書くよりもツイッターでつぶやくよりも、フェイスブックへの書き込みのほうが明らかによい反応を見せます。

こういった時期は、下手に過去の遺産であるブログやミクシィなどにてこ入れするより、反応のよい媒体を使って告知をするほうが楽だといえます。ただし、フェイスブックをやれば仕事が取れるか、というと答えは「フェイスブックだけでは仕事は取れない」ということになります。

結局のところ、リアルな人脈をネット上でつなげることが仕事につながることにはなりますが、ただフェイスブックだけを一所懸命やっていたとしても、それが仕事に直結する可能性は極めて低いといえます。なぜなら、専門家を探すときにツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアを使って検索する人は極めて少数派だからです。

ですから、やはりまずは検索エンジンから検索するのが第一手といえます。
例外的にソーシャルメディアで専門家を探す場合もありますが、その場合は「すでにいる知り合いの中」から探すことがほとんどであって、新しく士業という専門家を探す人はほとんどいないといってよいでしょう。

「知らない」では一線の経営者についていけない
では、仕事を取る効率が決してよくない、こういったソーシャルメディアはやらなくてもよいかといえば、そうではありません。

こうしたビジネスのトレンドに鈍感だとビジネスチャンスを失うことにもなりかねませんし、またビジネストレンドに無関心では経営者の信頼を得ることは難しくなります。

使いこなす必要はありませんが、こういったツールが出た場合には、登録して「とりあえずは知っている」状態にはなっておきましょう。

今のところは、どのようなツールが増えたとしても、基本的には「検索エンジン↓ホームページ」の流れで仕事が来ることには変わりありません。少なくとも、下記のようなツールなどについては知っておきましょう。

これらのツールを必ずしもすべてを使いこなすことが重要ではありません。重要なのはそのツールを活用することによって、仕事が取れるかどうかです。少なくとも、フェイスブックやツイッターは業務・顧問を獲得することには直結しません。ですから、周りでどれだけ流行っていても、流されないように気をつけたいものです。

【POINT】ツールが流行っているかどうかが重要なのではなく、仕事が取れるかどうかで使用の判断をしよう。もちろん活用しなくてもよいが、ある程度は内容を知っておかないとトレンドについていけなくなる。結果として顧客の信頼も損なう可能性があるので、こういったビジネストレンドには敏感でいよう。

※掲載されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、書籍販売当時のまま掲載しています。

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