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台湾の南湖大山で登山をした話①『❶準備編』

よこしまのはちです。
久しぶりのnoteになりましたが、今回は4回にわたって台湾登山の話を書いていきたいと思います。

私たちが南湖大山へ登山に行こうと思ったとき、過去に行ったことのある方の記事にとても助けられたので、今後南湖大山へ登りに行こうとおもっている方のお役に少しでも立てれば幸いです。

▼概要はこちら

❶準備編
└・リサーチについて
 ・パーミッションの取得について

❷台湾登山前編、後編
└・現地での準備、アイテム調達
 ・3泊4日の登山の話

❸番外編
└・台湾で食べた山ご飯について etc…

ということで、今回は『❶準備編』をおおくりいたします。

行きたいと思った経緯

登山を続けるにつれて、いつか海外の山にも挑戦をしたいと思うようになりました。
アメリカやニュージーランド、ネパールなどのロングトレイルを中心に調べていましたが、どのプランもサラリーマンの我々にはスルーハイクをするには行程が長すぎる。
また、自宅出発から入国、トレイルヘッドまでたどり着くのにも2日~3日かかってしまうので、期間も必然的に短くなってしまいます。

『GWやシルバーウイークの休暇期間で山を存分に楽しめるところはないだろうか、、、、』

そのような気持ちをいだいたときに思い出したのが台湾登山でした。

台湾の山について

台湾の山について調べた際にお世話になったのが
『山と道』さんの台湾登山に関する記事です。

以下の記事から引用をさせていただくと、、、
(私が説明するよりもわかりやすいのでぜひ山と道さんのサイトへ!)

台湾は日本と同じく面積のおよそ7割を標高100m以上の山地が占める「山の国」で、現地では3000m以上の山を「高山」、1000m以上の山を「中級山」、1000m未満の山を「郊山」と呼び区別していますが、驚くべきはそのスケールです。
標高3952mの最高峰・玉山(Yu Shan:読み表記は中国語。以降も同様)や標高3886mの雪山(Xue Shan)をはじめ、3000m以上の高山がなんと270座(総数については諸説あり)に及ぶという、世界でも有数の高山密度を形成しています(ちなみに日本の3000m以上峰は20座あまりです)。
3000m級の山々のうち100座はその高さや美しさなどから「台湾百岳」と呼ばれており、日本の百名山のような位置づけとなっています。また、そのなかでも人気の高い山を「五岳(五嶽)」、槍ヶ岳のように尖った美しい山を「三尖」と呼ぶなど、さまざまな分類がなされています。

https://www.yamatomichi.com/journals/9236

日本最高峰の富士山(標高 3,776m)よりも高く、いつも日本で登っているアルプスの山々をしのぐ高さの山が連なる台湾の山岳地帯への興味が湧いたのでした。

また、台湾登山のベストシーズンは以下とのことです。

ハイキングもふまえたベストシーズンは天候の安定する4月、10~11月はじめ頃で、5月から9月は降水量が多く、梅雨と台風のシーズンとなります。

山岳地域、特に標高3000m以上の地点は緯度・山域にもよりますが11月以降は摂氏5度以下、1~2月には氷点下となり、降雪もあります。玉山や雪山は1月から3月頃まで積雪期にあたり、入山には雪山装備や冬登山の経験が必要となります。

https://www.yamatomichi.com/journals/9236

日本のお盆のあたる8月は、台湾では台風等のリスクがあるため、ゴールデンウィークの時期に賭けるしかないと思いました。
(ほかのレポを見ていると秋に行っている方が多いので秋の方が天候が安定しているのかもしれません)

なぜ南湖大山へ?

台湾で有名な山といえば、台湾最高峰の玉山(標高3,952m)、
次いで標高2位の雪山(標高3,886m)とのことです。
また、現地の登山者さんも言っていましたが、日本人が台湾で初めに登る山といえば、やはり上記の2山とのことでした。

では、なぜ私たちが初めての台湾登山で南湖大山を選んだかというと、、、

・自由にテント泊ができる
・この山を一番のおすすめに挙げる現地のハイカーも少なくない

という山と道さんのサイトの情報に惹かれたからです!

我々は日本での登山でも『テント泊』が好きです。
もはや、山の中でテントで寝るために山に登っているといっても過言ではありません。(過言かもしれません)

そのくらい『テント泊』そして『縦走』が好きなので『どの山がいいかな~♪』と迷うこともなく南湖大山一択になりました。

また、南湖大山山頂直下のカールは雄大で、
こんな美しいカールでテント泊が出来たら幸せだろうな~と写真を見て思ってしまいました。

パーミッションの取得

話が長くなってしまいましたが、
ここから実際に台湾登山をするためにやったことをまとめていきたいと思います。

まずは、パーミッションの取得です。
山と道さんのサイトにも記載があるよう、台湾の一部の山域においては、入山するためにパーミッションの取得が必要です。

原則として、台湾で標高3000m以上の山(台湾では「高山」と呼ぶ)に登るには、山を管轄する公的機関にパーミッションを申請をしなければなりません。

https://www.yamatomichi.com/journals/9266

(※登る山によってパーミッションの取得方法が違うこともあるみたいです。今回は私たちが実際に登った南湖大山に絞ってお話させていただきます。)

パーミッションの取得について調べていると、
いろいろと大変だな~と思うことが沢山ありました。

その中でも特にちょっとハードルが高いなあ~と感じたのが、
申請時、緊急連絡先として台湾在住の方の名前と連絡先が必要ということでした。

幸いにもDの友人で台湾在住の知人がいたため、この問題はクリアできそうでしたが、自分で申請を行いきれる自信がなかったため、こちらのサービスを活用させていただきました。

山と道さんのサイト経由で申し込みができるパーミッションの取得サービスの活用です。

この代行サービスは、山と道さんが現地ガイド会社と協力して行っているもので、上記ページではモデルルートなども記載があります。

※このサービスは山と道さんのサイト上に現地ガイド会社の案内と申し込みフォームがあり、申し込みフォーム送信以後は、山と道さんではなく現地のガイド会社さんとのやり取りになります。(全て英語です)

ということでこちらのサービスを活用することにしたのですが、私たちは『パーミッションの申請取得』のみを依頼することにしたので、申請前にルートと日程を確定させたのち申請を行いました

時系列ですと以下の流れで取得できました。

1月末:GWに台湾へ行くと決める
2月頭:ルートなどを決め申請を行う
3月頭:国立公園に申請をしてもらう
4月末:申請が通り、取得完了
4/29~:台湾へ渡る

山行の3か月前から動いたのは余裕を持ったほうがいいかな~ということもありました。
現にサイトにはこのようにも書いてありました。(2023/5現在)

※パーミッション申請や予約などの手続きには数日間必要です。余裕のある日程でのお申し込みをお願いいたします。山小屋の抽選などをふまえると、確実なパーミッション取得のためには35日以上の余裕を持ってのお申し込みをおすすめします。入山日から21日未満の申請についてはパーミッション取得をお引き受けできませんので、ご了承ください。

https://www.yamatomichi.com/journals/13952

今回私たちが行ったのは南湖大山でしたが、玉山などの人気ルートはもっとパーミッション取得の難易度が上がるみたいなので、ぜひとも早めの行動をおすすめいたします。

また、当初私たちが申請したルートが南湖大山と中央尖山を結ぶ「北一段線」というルートでグレードも高かったからなのか、追加で以下のような質問も受けました。

実際にメールでもらった質問

こういう情報が必要とどのサイトをリサーチしても書かれていなかったので、焦りましたが、普段自分たちが登っている日本の山やその山のグレード、山にどれくらいのペースで登れるか、またルート上のリスクと対処方などを書いて送信したところ、無事にパーミッションを取得することができました。

(正直この質問が来たときは、パーミッションが通らないかもしれないと思っていたので、台湾で1週間過ごす計画も立てていました、、、笑)

ちなみに航空券はパーミッションが取得できてから取るほうがいいとのことですが、我々は2月に航空券を取得していましたので、台湾には絶対行かなければいけない状況でした。


パーミッションの取得までは以上となります!
次回は実際に台湾でのできごとを書いていきたいと思います!

※山と道さんの記事をたくさん引用させていただきましたが、本記事は2023/5時点で確認させていただいた内容です。

▼Instagramのストーリーハイライトでも台湾登山の様子をご紹介しております




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