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小麦色ってこんな色 #岩手の小麦「もち姫」

はじめましての方も、いつもお立ち寄りいただいている方も、ようこそお越し下さいました。フードコーディネーターのNYです。地場産品のマーケッターを目指して日々奮闘中です。

ついに梅雨に入った東北地方。そんな今の景色は小麦色です。(私の家の周りだけですが笑)

子供の頃、日焼けした人を見て「小麦色に焼けた肌」なんて言っていたことを思い出し「たしかに、こんな色だなぁ」と、しみじみ感じています。

最近は私の周りの家は田んぼをお休みする時は小麦を育てる家が多くなってきました。(昔は「そば」を植えていたんですが)

ということで、今回は小麦のお話をしていきたいと思います。

昨今、パンなどの小麦製品の主食割合が高くなってきている話をよく聞いていて、そのことについて調べているうちに、面白い記事を見つけました。

小麦は、江戸時代よりも前からお米の裏作として国内各地で生産されてきましたが、明治以降、欧米の様々な小麦料理が伝わり消費が増えたことで、飛躍的に生産が拡大しました(明治11(1878)年24万トン→昭和元(1926)年81万トン)。昭和初期は、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどからの輸入も多く、昭和5(1930)年の小麦の自給率は67%でしたが、増産を推し進めた結果、国内需要を満たすだけでなく、海外にも輸出し、自給率が100%を超えていた時期もありました。昭和15(1940)年の生産量は過去最高の179万トンを記録しています

農林水産省 小麦の自給率

自給率が100%!? 海外にも輸出!?

お米が終われば小麦。いわゆる「二毛作」を行っていたことは社会の授業で習いましたが、こんなにも小麦の自給率が高い時代があったことに驚きました。

自分の中のイメージでは昔から輸入に頼っているもだと思っていたので、まさか輸出していたことがあったなんて…

昭和20(1945)年に終戦を迎えた後は、深刻な食糧不足に陥ったため、輸入により不足を補いつつ、お米と小麦の増産を進め、昭和36(1961)年には178万トンまで小麦の生産量が回復しました。しかし、お米と比較して収益性が低かったことや生産が不安定だったこと等により、その後、生産が減少に転じて一時は20万トン、自給率4%(昭和48(1973)年度)にまで落ち込みました。

農林水産省 小麦の自給率

日本の経済成長と共にお米の需要が上がって、小麦の生産が落ち込んできたという歴史のようです。このころから二毛作が下火になってきたのかもしれないですね。最近まで小麦を植えている田んぼが少なかったような気がします。

「日本は小麦の産地だった」

そのような歴史背景があったからこそ、日本には小麦を使った多くの料理が存在しているのだと思います。

全国の小麦料理をまとめたページがありましたのでご紹介します。

東北でいえば「盛岡冷麺」「稲庭うどん」「白石温麺(うーめん)」「喜多方ラーメン」なんかも小麦を使っています。麺類が多いですね。

そんな小麦ですが
今、岩手県で盛んに生産してる品種があります。

「もち姫」という品種。

「もち姫」は岩手県で開発され生産されていた品種でしたが、小麦としての使い勝手の悪さから生産量は伸びず、昨今は青森県の一部の農家でしか栽培していなかったという危機的状況だったようです。

ただ、その名のとおり調理した時に「もちもち」とした食感になること目を付けた、地元パン製造メーカーが、もち姫を使用し「しっとりもちもちな食感の食パン」を開発したことにより、一気に生産量を増やしていったという経緯のようです。(詳しくはリンクを貼った記事を見ていただけると嬉しいです)

そして現在、私がお世話になっている会社でも紫波町産の「もち姫」を使った商品を発売する予定です。それについては改めて投稿します。(寒い時期に美味しい商品なので、寒くなってきてから書きたいと思っています)

岩手の郷土料理です。

ここまで小麦のお話をしてきましたが、米の消費が落ちて、小麦の需要が高まったのは、もともとの日本の食の歴史に回帰していることも要因の一つではないかと私は考えています。

「お米だけでなく小麦も日本の食文化」


今、東北だけでなく全国各地でブランド小麦が生産されています。皆さんがお住まいの地域でも「こんなブランド小麦があるよ」という方がいらっしゃれば、是非コメント下さいね。

といことで今回は今の時期に収穫を迎える「小麦」についてのお話でした。

梅雨が明ければ、きっと今年も暑い夏になるはず。小麦を使った製品を食べてのりきりたいと思います!

それではまた次の記事でお会いしましょう!





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