小麦色ってこんな色 #岩手の小麦「もち姫」
はじめましての方も、いつもお立ち寄りいただいている方も、ようこそお越し下さいました。フードコーディネーターのNYです。地場産品のマーケッターを目指して日々奮闘中です。
ついに梅雨に入った東北地方。そんな今の景色は小麦色です。(私の家の周りだけですが笑)
子供の頃、日焼けした人を見て「小麦色に焼けた肌」なんて言っていたことを思い出し「たしかに、こんな色だなぁ」と、しみじみ感じています。
最近は私の周りの家は田んぼをお休みする時は小麦を育てる家が多くなってきました。(昔は「そば」を植えていたんですが)
ということで、今回は小麦のお話をしていきたいと思います。
昨今、パンなどの小麦製品の主食割合が高くなってきている話をよく聞いていて、そのことについて調べているうちに、面白い記事を見つけました。
自給率が100%!? 海外にも輸出!?
お米が終われば小麦。いわゆる「二毛作」を行っていたことは社会の授業で習いましたが、こんなにも小麦の自給率が高い時代があったことに驚きました。
自分の中のイメージでは昔から輸入に頼っているもだと思っていたので、まさか輸出していたことがあったなんて…
日本の経済成長と共にお米の需要が上がって、小麦の生産が落ち込んできたという歴史のようです。このころから二毛作が下火になってきたのかもしれないですね。最近まで小麦を植えている田んぼが少なかったような気がします。
「日本は小麦の産地だった」
そのような歴史背景があったからこそ、日本には小麦を使った多くの料理が存在しているのだと思います。
全国の小麦料理をまとめたページがありましたのでご紹介します。
東北でいえば「盛岡冷麺」「稲庭うどん」「白石温麺(うーめん)」「喜多方ラーメン」なんかも小麦を使っています。麺類が多いですね。
そんな小麦ですが
今、岩手県で盛んに生産してる品種があります。
「もち姫」という品種。
「もち姫」は岩手県で開発され生産されていた品種でしたが、小麦としての使い勝手の悪さから生産量は伸びず、昨今は青森県の一部の農家でしか栽培していなかったという危機的状況だったようです。
ただ、その名のとおり調理した時に「もちもち」とした食感になること目を付けた、地元パン製造メーカーが、もち姫を使用し「しっとりもちもちな食感の食パン」を開発したことにより、一気に生産量を増やしていったという経緯のようです。(詳しくはリンクを貼った記事を見ていただけると嬉しいです)
そして現在、私がお世話になっている会社でも紫波町産の「もち姫」を使った商品を発売する予定です。それについては改めて投稿します。(寒い時期に美味しい商品なので、寒くなってきてから書きたいと思っています)
ここまで小麦のお話をしてきましたが、米の消費が落ちて、小麦の需要が高まったのは、もともとの日本の食の歴史に回帰していることも要因の一つではないかと私は考えています。
「お米だけでなく小麦も日本の食文化」
今、東北だけでなく全国各地でブランド小麦が生産されています。皆さんがお住まいの地域でも「こんなブランド小麦があるよ」という方がいらっしゃれば、是非コメント下さいね。
といことで今回は今の時期に収穫を迎える「小麦」についてのお話でした。
梅雨が明ければ、きっと今年も暑い夏になるはず。小麦を使った製品を食べてのりきりたいと思います!
それではまた次の記事でお会いしましょう!