ベガルタ仙台2022シーズン体制
今シーズンのベガルタ仙台の体制が固まりましたのでまとめと感想を綴ろうかと思います。
1.新加入選手
中山仁斗選手
J2水戸から完全移籍にて加入1992年2月6日生まれの29歳。身長180センチ、体重73キロの長身FWです。利き足は左で2020年は38試合出場13ゴール、2021年は35試合出場12ゴールと2年連続2ケタゴールをあげております。大阪産業大学を卒業後、2014‐15年は鳥取、16年は山口、17‐18年は山形、19年は磐田、20年からは水戸という経歴です。2020シーズンの全ゴール集を見るとゴール前、ペナルティエリア内でのゴールへの嗅覚が優れているのと相手に囲まれてもシュートを打てるところや身長を生かしたヘディングの強さが伺えるなという印象です。2021シーズン、ベガルタは攻撃の起点になるようなFWはいましたが、なかなか最後のフィニッシュのところで仕留められるFWがいなかったような感じがしたので足りない部分を補ってくれる存在になるのではないかと思います。
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#中山仁斗 選手
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遠藤康選手
J1鹿島から完全移籍にて加入。宮城県出身で塩釜FCユースから2007年に鹿島に加入後鹿島一筋の選手です。今年から地元に帰ってくる事となりました。右サイドハーフを主戦場とし、高い技術、キープ力、パスセンス、広い視野を持っている選手です。プレースキッカーとしても期待できます。年齢も33歳でベテランの域ですし、常勝軍団鹿島のイズムをぜひベガルタにも注いで引っ張って行ってほしいなと思います。
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内田裕斗選手
J1鳥栖から完全移籍にて加入。ガンバの下部組織からトップ昇格後、徳島、鳥栖を経て今回ベガルタへ加入となりました。左のサイドバックやウイングバックを主戦場とする選手です。秋山、長倉が抜けて手薄となっていた左サイドバックを補強することができました。昨季レギュラーの石原も本職は1つ前のサイドハーフなので彼が一本立ちしてくれればサイドハーフの層も厚くなると思います。
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若狭大志選手
東京ヴェルディから完全移籍にて加入の32歳。2012年に東洋大から大分へプロ入り。千葉、ヴェルディと渡り歩いてベガルタにやってきました。ポジションはDF。CBも右SBもできる選手のようです。youtubeにあった解説動画を見てみると数字的に突出したものがあるわけではないようですが、守備においての対応力やビルドアップ時のバランスのとり方に定評があるようでとてもクレバーな選手のようです。恐らく右SBは真瀬や蜂須賀がいる事から選手層的にCBでの起用を想定して獲得したのではないかと思います。昨シーズン通して守備面に課題を残しているため立て直しにむけて期待がかかるのと長くJ2を経験しているというのも13年ぶりにJ2を戦うチームにとって落ち着かせることのできる存在になってくれるのではないかと思います。
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キム テヒョン選手
韓国、蔚山現代からレンタルで加入の21歳のDF。ポジションはCBの模様です。世代別の韓国代表選出経験もあり、今回が初めての国外移籍となります。youtubeでプレー動画があったので見てみました。187センチの身長を生かして競り合いにも勝てているシーンやフィジカルが強く、しっかりとボールを取り切れていますし最後尾から相手選手をかわして縦パス入れたりもしているのでビルドアップ能力も高いと思われます。CKの守備で相手選手を小突いてイエローを貰ったり、手を使ったホールディングでVARでのレビューの結果、レッドカードを貰っていたりなど荒い面も見受けられますが極力最小限にとどめてもらえればと思います。(笑)あとは現在、コロナの影響で入国制限が掛かっているため入国時期が見通せないところが気掛かりではあります。
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杉本大地選手
J1に昇格した磐田から完全移籍にて加入のGK。クバの移籍に伴い3人だった上に年齢層がかなり若かったGK陣に28歳の選手が加入しバランスが取れた印象です。京都の下部組織からトップ昇格し、徳島、マリノス、ジュビロを経てベガルタへ加入。いずれのチームでも正GKの座は掴めませんでしたがアンダーカテゴリーでの代表経験もあるのでGK陣を引っ張って行ってほしいと思います。
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名倉巧選手
J2長崎から期限付きで加入の23歳。国学院久我山高から琉球へプロ入り後長崎へ移籍。2020年からレギュラーに定着しています。プレー動画を見ると2列目でドリブルで切り込んでいくこともできれば裏に抜けてゴールをすることもできる選手のようです。長崎時代の同僚の氣田と富樫もいることから連携面ではそこまで苦労することはないかと思うので息の合ったコンビネーションから攻撃を活性化してくれることに期待です。
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梁 勇基選手
説明不要のベガルタのレジェンド選手。個人的には今オフ最大のサプライズでした。再びベガルタゴールドのユニフォームを着てくれる事は素直に嬉しいですが、冷静に考えると2019年限りで契約満了となり、1/7で40歳となった選手をなぜ再び獲得する事となったのかというのが気になるところです。
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大曽根広汰選手
今シーズン唯一のルーキー、日体大から加入の選手です。ポジションはMF、高校まではずっと川崎のアカデミーで育ってきているという経歴は期待できます。Twitterからのゴール動画がありましたがサイドのタッチライン際からぬるぬるドリブルでペナルティエリア内に入り込みシュート、見事ゴールを決めています。個で打開できる力のある選手は近年いなかったと思うので欠かせないピースとなってくれる事を期待したいです。
2022シーズンの新加入内定🎉#日本体育大学 #大曽根広汰 選手 #ベガルタ仙台https://t.co/TZM1f2TZ9B
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ベガルタに新加入内定した大曽根選手の変態ドリブルからのゴール惚れた。pic.twitter.com/z6XOu4o0sx
— moripei (@moripei1926) December 7, 2021
2.退団選手
DF 長倉颯⇒契約満了
MF 関口訓充⇒契約満了
FW 西村拓真⇒横浜FMへ完全移籍
GK ヤクブ スウォビィク⇒FC東京へ完全移籍
MF 秋山陽介⇒千葉へ期限付き移籍
MF 上原力也⇒期限付き移籍期間満了、磐田へ復帰
DF アピアタウィア 久⇒京都へ完全移籍
FW エマヌエル オッティ⇒契約満了
MF 佐々木匠⇒愛媛へ完全移籍
MF 中原彰吾⇒※移籍を前提に交渉中
主力の流出がどれだけあるのか心配されましたが西村、クバ、アピ、上原、満了となった関口といったところでしょうか。関口は原崎体制でもスタメンで出ていたので構想には入っていると思っていたので満了だったのは意外でした。またアピについては多額の移籍金が入ってくるということもあり、クラブの経営面を考えると出さざるを得なかったのではないかと思います。主力の流出に関しては正直もっと抜かれるかもと思っていたので比較的少なく済んだほうだったと個人的には思っています。また、細かいことを言えば長倉は岐阜と契約更新済みであったところにオファーをして獲得、つまり移籍金を発生させてまでの獲得だったにも関わらず公式戦ベンチ入りもままならず1年で契約満了。本人の能力的な問題もあったのかもしれませんが、ただでさえ財政面で厳しい状況の中で移籍金出して飼い殺し状態で1年で満了というのは本人のキャリアを考えてもあまりに気の毒な気がしました。また匠についてもユースの至宝とまで言われておきながら、レンタル移籍で武者修行をするなどしながらあの手この手で成長を促しましたが結局トップチームで主力の座を掴み取ることはできずJ3愛媛へ完全移籍となりました。昨年の大卒3人衆や歴史を紐解けば梁や関口など、他所から獲得した新卒選手の育成はできているのかなと思いますが匠を筆頭にモテや雅也など、クラブ創立後未だにアカデミーからトップ昇格し主力に慣れている選手が誰一人としていないのも大きな問題です。こちらも本人の問題もあるのかもしれませんが一人もいないということを考えるとクラブの育成体制の問題があるのか、それとも青森山田へ選手が流れてそもそもいい選手がアカデミーに入ってこないという話も小耳に挟むのでそういったところから改善が必要なのかもしれません。
3.総括
これにて今シーズンの体制が固まりました。GK4人、DF9人、MF10人、FW5人の計28人の選手体制です。特徴的なのは名倉の加入で一気に長崎化が進んだ事。富樫、氣田、名倉は2020年中盤まで首位を突っ走っていた長崎の手倉森政権の前線のメンバーそのままです。もっと言えば原崎監督、貝崎コーチも昨年テグと一緒に長崎から引き連れてきたメンバーですし今年からコーチに就任したベガルタOBの角田コーチも2019年から2年間、長崎に選手として在籍していました。賛否両論意見はあると思いますが監督のやりたいサッカー戦術を理解し、体現できる選手は喉から手が出るほど欲しいとは思いますのでこういう形になるのはある程度は仕方ないと思っています。あとはJ2になると比較的強化費もJ2では上の方に入るせいか、中山や若狭、名倉などJ2で主力クラスの選手を獲得できているところです。J1時代はどうしても強化費が最低レベルだったためJ2から個人昇格させたり、J1でなかなか試合に出れずにくすぶっている選手しか獲得できず苦しい台所事情が続いていました。また、J2生活の経験もあるとはいえ13年ぶりなので古参の蜂須賀や、昨年の主力で言えば平岡、吉野、松下、赤﨑などはキャリア初のJ2となるためそういう選手が多いとチームがバタつくことを心配していましたが全体を見ると比較的J2経験選手も多いことは一安心でした。選手、監督、フロント皆の口から1年でJ1復帰するという言葉を発していますしスローガンの「CRAWL UP 這い上がる」という事からも強い決意が表れていると感じます。W杯の関係で今シーズンは例年より短く42試合チーム全員での総力戦になりますのでサポータも含めて強い決意で2022シーズンを闘い抜ければと思います。