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小さなエゴが大きな問題となる
幻夏という本を読みました。
少しもエゴがない人間なんていないと思います。
と、簡単にエゴという言葉を使ったのですが、今一度エゴについて認識を改めてみます。
エゴとは、エゴイズムの略であり、他人の迷惑を考えず自分の利益のためだけに行動するやり方、考え方を指します。
うん。正しく認識はしていたけど、言語化するとよりスッキリしました。
1人のエゴという意識が働くことによって巡り巡ってある人に多くの不幸がのしかかってくる。
ほんの少しの自分を守るだけの行為が、取り返しのつかないことになる。
改めて、そんなことを考えさせられた本でした。
エゴとの向き合い方、とある社長の話
取引先の会社社長と話していた時のこと。
ある社員の業務において、法令的には厳密には違反行為が発覚した際、いろんな専門家に聞いたところ、そのケースは報告しなくても見逃されることが多い。
とのレビューが大半だったと。
弁護士、税理士などの専門家のレビューがこうだった場合、どうしますか?
ここで問われるのがエゴなのかもしれません。
その時の社長の判断。
きちんと報告する。でした。
社長が言うには、「なんか気持ち悪い。」これが一番だったそうですが、
見逃された社員の気持ちはどうか?
そして、会社の姿勢としてちょっとくらいは良いのだ。ということを行動として明示してまうことになる。
その社員1人にとってかもしれないけど、そのちょっとした緩みは確実に波及していく。そこから綻びが生じるんだ。
とのこと。
正直、その案件を聞いた時私も「え?そんくらい?」ぐらいの印象だったのです。
ですが、ここできちっと関係各所に報告したことによって、結果的にはお役所からは「了解です!」ぐらいの対処だったし、社員にはきちんと対応したことを示すことができたし、副産物としてお役所からも社員からも
ちゃんとした会社
という印象がついたと思うんです。
その社長の判断に、心底リスペクトしました。
エゴと美学
ちょっとしたエゴがとんでもない結果を招くこともある中、ちょっとしたことをすぐさま誠実に対処し続けることで、大きな問題にはならない。
こういった姿勢は大人になってから急に身につくものでもないような気がします。
子供の頃から、周りの大人の態度、特に親の態度、対応を見て子供は育つのです。
子供に誇れる親であることが、最大の教育である。
と、改めて感じた出来事を今回、幻夏を読んで改めて実感しました。
こうありたい。
という自分の美学を持ち、むくっと起き上がってくるエゴを自分の生き方の美学がコントロールしてくれるものだと思います。