NY shutdown #4
NY shutdown #4
4月6日になり4月に入って、ほぼ一週間がたった。ようやくNYのシャットダウン生活にも慣れ、ルーティンができてきた。ステイホームと言っても、私はスタジオに行ってレコーディングしたり、友達の家でガーデニングを手伝ったり、結局家にはほとんどいない。原稿を書いては出かけ、帰ってきては原稿を書いて寝る、という感じだ。原稿を書くのは、自分のメディテーションでもあるので、コツコツ書いている。
シャットダウン生活だが、こうも天気が良いと、外に出たくなる。私は大体はブッシュウィックで過ごしていて、周りを散歩したり、自転車に乗ったりしているが、スーパーマーケットの周りだけ、いつも人がたくさんいる。みんな思い思いのマスクやフェイスマスク、スカーフなどを駆使し、顔をカバーしている。この間、ボデガに行ったら、ハロウィンマスクをしているおじさんや、ゴーグルにN95マスク(手術するときの形態)の店員が居て、ニューヨーカーはマスク一個をとっても、いろんな形になるのだなと。レジの周りはサランラップで囲んであり、レジの数字が見えず、$14のところを$24とぼったくられそうになった。顔が見えないからといって、なめんなよ、であるが、やれやれ。
周りの人たちに、電話やヴィデオチャットするが、結局これからどうしよう、が話題になる。みんな先が見えないし、仕事もない。NYに帰ってきてから、どこにも行けなくなったことが辛い。ヨーロッパにも日本にも行けないし、他の州にも行けない。となるとNYでこれからのシャットダウン生活をどうするか、だ。ファッションデザイナー達は、フェイスマスクをオンラインで売り始め、普通の人もフェイスマスクを作っている。ミュージシャン達は、引き続きオンラインでライブストリームやバンド一人一人が別々で演奏したものを、一緒に流したりしている。アーティストはライブドローイングをやり、結局全ては、オンライン上でしか事が進まない。人に会えるのはいつの日か。
そういえば、公立学校は、学校が閉まっても、3/15から18歳以下の子供たちに給食を配っていたのだが、今週から学校の給食が、一般の人もピックアップできるようになり、早速行ってみた。アメリカの学校の給食はどんなものやら、と思ったら、シリアル、ミルク、スティックチーズ、ベーグル、クリームチーズ、チョコレートミルクx2、オレンジx3、ピーナツバター&ジェリーサンド、ツナサラダサンド、クッキーx2、これが3食分である、味は、うーん自分で作ろうかな(笑)、という感じだが、生徒の中では家でろくなものを食べられないから、と言って給食をピックアップに来るのだそうだ。殆どの人が仕事がなくなって1ヶ月経つ。仕事をなくした人を考慮しての、この給食配給はありがたいのだろう。
NYの状況としては、4/3あたりから、夜7時になると、みんな窓を開けて鍋やフライパンを叩いて、歓声をあげていて、何事か、と思っていたら、この状況でも働いているエッセンシャルワーカーをチアーするというものだった。みんな一斉にやるので、結構な音になる。それと、ブロンクス動物園のトラがコロナ・ヴァイラスにかかったり、コロナがこの状況で倒産寸前だとか(これはソースが限定できず)、いろんな噂が飛び交うが、まあニューヨーカーは強い。この状況に、みんな慣れてきたようで、人同士の間は空けるし(ソーシャルディスタンス)、フェイスカバーもしているし、ただ先が見えないだけだ。毎日状況が変わる中、レポートを続けている。
Yoko Sawai
4/6/2020
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