きゅうりと銀箔貼り

画像1 こんにちは! 陽子絵画制作室です。 家の南側で育てている鉢植え家庭菜園のきゅうり第一号が実っていました! これからの成長が楽しみです。
画像2 今日は制作中の日本画の白色と薄水色部分に銀箔を貼る作業をしました。銀箔の貼り方をご説明します。まず貼る部分にはあらかじめ「捨てニカワ」または「捨てドウサ」(薄いニカワ液、又は薄いドウサ液)を3,4回塗って乾かしておきます。それから「箔下糊」(薄いニカワ液とフノリ液を混ぜたもの)も作っておきます。箔を貼る部分の形を大きめにトレーシングペーパーで写します。
画像3 あらかじめ箔あかし(あかし紙にかすかな油分をつけておき、それを箔に重ねてこすり、弱く貼り付けたもの)した銀箔の上に型どったトレーシングペーパーを重ねます。銀箔の下にも別の白紙を重ねます。
画像4 銀箔の下の紙、箔あかしした銀箔、トレーシングペーパーをまとめて型通りハサミで切ります。
画像5 箔を貼る部分に箔下糊を塗ります。
画像6 あかし紙ごと切り取った銀箔を箔箸で挟んで糊を塗ったところにそっと置きます。
画像7 あかし紙の上から脱脂綿で軽く押さえます。
画像8 1分ほどそっとしておいてから、上のあかし紙を取ります。あとはそのまま1日位乾かしておき、完全に乾いたら柔らかい筆で余分な箔を取り去り、上からドウサ液を塗って銀の変色を防ぎます。
画像9 銀箔を貼った作品です。不規則な形でも、箔あかししてあるので、容易に必要な形に切り取って落ち着いて無駄なく使えてよかったです。箔の扱いを考えた先人の知恵に感心しました。読んでいただきありがとうございました。

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