![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14299851/rectangle_large_type_2_a9b8a15de2daea0623bb9ff7ebed0d76.jpeg?width=1200)
縁と縁がつながって。偶然にも僕らは出会う
お酒はあまり飲めない。けれど、酒を飲む場所の雰囲気は好きで、ある時は、ひとりスナックやひとりバーを楽しんでいた。
その時知り合ったI君からメッセージが届いた。「Nさんの店がオープンするから行きましょう」と。実は、その2日くらい前に偶然、レストランでNさんと隣同士になることがあり、その事実は聞いていた。偶然会ったNさんも、突然メールがきたI君とも約3年ぶり。昔の縁がなんとはなしに復活するのは楽しい。
そして、Nさんの店は、アーティストや作家などが集っていた伝説のバーがあった場所にできていた。私はそのバーには行ったことはないけれど、昔、とても憧れていた場所だ。
Iさんと店に入る。Nさんとともにカウンターに立っていたSさん。話をしてみると、なんとよく行くレストランで働いていた方だった(さらに言うなら、以前、私が働く出版社でも働いていたらしい)。「あのレストランでは会社の上司の娘さんもバイトしてましたよ」と言うと、「Sちゃんですね、分かります」と。そんな話をしていると、その(Sちゃんの親の)上司が店に入ってきた。店にフラリと立ち寄っていた方に呼び出されたのだと言う。
私はお酒があまり飲めない。どんどん弱くなっているから、バーや夜の街からはどんどん足が遠のいている。けれど、たまに出歩いてみると楽しい。その夜、たった9席のカウンターの店で私たちは出会った。