こわい人4

(今日はちょっと長くなりそうです)

いつも私が書いている人は、かなりの強運の持ち主で、かなりの福耳です。だからか、私や他のスタッフに対する嫌がらせがバレることもなく、むしろ仕事を頼まれたり、演者さんからちょっとした頼み事をお願いされることも多く、信頼されています。

そしてその人は、嫌いな人に対して「呪い」に近いものをかけることもできるのでは?と思うようなことがありました。

その「呪い」についてですが、先日M-1グランプリにてそれが現実になりました。その人は「好きな芸人は誰ですか?」と聞かれると必ず「この人!」と答える芸人さんがいます。その芸人さんはM-1で決勝まで行ったことこそないですがネタには定評があり劇場にも常時出番があるくらいの方々で、賞レースは余裕で準々決勝まで行くような感じなのですが、今年まさかの2回戦敗退になり、ツイッターなどでも少し話題になりました。

そのM-1の2回戦の数日前、あるライブがありその人も出勤でした。しかしイベント内でその芸人さんが結婚を発表したらしく(相方さんは既に結婚している)ファンだったため、本人にとってはかなりショックだったみたいです。
いつもであれば、その人が出勤するときはグループLINEにしつこく連絡事項が連投されるのですが、そのイベント以降パタリと止み、数日間はLINEの文章からいつも多めに付いている「!(びっくりマーク)」も消え、元気がないようでした。さらにその数日後にM-1の2回戦でまさかの敗退というニュースがありました。これはあの人が好きな芸人さんが結婚してしまったことによるショックから起きた「呪い」のようなものではないかと思いました。

「呪い」からは少し離れますが、その後ある日、その日は私とその人の2人きりの出勤でめちゃくちゃしんどい日でもありました。まず出勤すると矢継ぎ早に「私は今から〜するので、〇〇さんはこれお願いします。」と一方的に指示をしては立ち去り、逆にこちらが準備をしている時は「勝手にどこかへ行かれるとこちらも困るので、一声かけるようにお願いします。」と無表情で言われます。(仕事上必要なことだとはわかっていますが、毎回言われるたびに内心「そんな態度だから声かけづらいんだよ」と思います。逆にその人は何も言わずによくどこか消えます。)
例えば倉庫に行くときに、倉庫の鍵を目の前で取ってから倉庫に行って戻ると「どこへ行ってましたか?去るときは一声かけるようにお願いします。」とこれまた無表情で言われるのです。(倉庫のカギ取ってるの見てたんだから流石にわかるだろ!と思いました。)
また舞台の道具を持って行こうとすると、他の小道具を持ってやってきて「それ私が持っていきます。」と言い、私が持っていた小道具をねぶるように取り上げて不機嫌な顔で舞台上に持っていきました。

基本的にこのようなあからさまな嫌がらせを受けるのはやはり周りにスタッフさんがいないときなので、なるべくスタッフさんが多い場所にいるようにはしているのですが、それでもスタッフさんも仕事に集中していてこちらを見ていない時は嫌がらせされる可能性が高くなります。

2人きりの時はズカズカと歩いてきて、デスクの引き出しを勢いよく開けて物を取り出したらまた勢いよく閉めてどこかへ行ったりします。
近くにスタッフさんや偉い人がいるときは丁寧にそっと開け閉めをするようになります。(その日大量の印刷した台本を持ってきて勢いよくデスクに「バン!」と置いた直後背後から出勤してきたスタッフさんに「おはようございます」と挨拶されたときは、雑に物を置いたのを見られてまずいと思ったのか少し焦ったようにも見えました。)

一日の業務が終わり、自分はイベント担当だったので舞台上で準備をし、その人は消毒などの作業をしていたのですが、準備が終わって舞台から降りてリハーサルまで待とうとデスクに戻るといなくなっていました。
さらに私が使っていた椅子の上に発注した大量の備品が置かれていました。
リハーサルの時間になっても見当たらなかったので、退勤せずにリハーサルに参加してから、デスクに戻ると姿はなく、リハーサル終わりに退勤しにタイムカードを切りに行くと、打刻リストにはリハーサルが始める時刻ピッタリにその人が退勤していたデータが残されていました。
劇場の偉い方はスタッフの退勤時刻などに厳しい方なので、スタッフ間で退勤時刻がずれていると必ずと言っていいほど呼び出されて質問されるのですが、それをわかっていてわざと退勤できないタイミングまで待ってから打刻したのではないかと思われます。
とはいえその人は劇場の偉い方からも信頼されているので、何か疑われるなら自分の方だろうと半ば諦めております。

そして先ほどの「呪い」に戻るのですが、ある日その人と同じ出勤の日に私が演者さんから印刷をお願いされ、その様子をその人に見られたのですが、出番直前にその演者さんの腕時計が「パンッ!」と弾けてバラバラになり壊れてしまったのです。
まさに怪奇現象ですが、出番直前に腕時計が壊れ、演者さんもかなり焦っていたようで腕時計をつけることなく舞台に飛び出していきました。もちろんこの一連をその人も真横で見ていました。自分に仕事を頼まれなかったことが嫌だったのか、かなり不機嫌そうな感じだったので、その「呪い」で不吉なことが起きたのではないか?と思ってます。
(しかし演者さんはその日はなぜかかなりご機嫌だったので、問題はなさそうでした笑)

「強運」に関して言うと、これだけの嫌がらせを約半年間され続けてきたにも関わらず誰の耳元にも一切届いてないのも、その人の強運のおかげかもしれません。
この人からの嫌がらせは最初は同僚のスタッフほぼ全員に行われていたみたいで、そのうちの一人の男性スタッフは初めかなり悩んでいたらしく「早く上の人に言うべき」とよく言っていました。その時私はのんきだったのか「上の人に言っても、自分たちでなんとかして!とか言われるんじゃないですかね笑」と少し反対気味であったのですが、今思えばそのときに言っていたらまた現状が変わっていたのかもしれないと後悔しています。
今となっては立場が逆転し、むしろ私の方が上に相談した方がいいと言い、そのスタッフは「仕事と割り切って自分たちでなんとかしたほうがいい」と言うようになりました。

そしてある日から私たちの人間関係はこじれていきました。

こわい人からグループLINEに
「A日に〇〇さん(劇場のお偉い方)からお願いされていた仕事があったけどその日に別の仕事があるから〇〇さん(男性スタッフ)か〇〇さん(私)に代わってもらえたらめちゃくちゃ助かる!」
(←こう言う時だけ普段の口調と違い、下手に出て元気が良い。あとメンションの名前の順番が必ず気に入っている人順になっているのが怖い。)
という連絡が来ました。

こういう時この人からのお願い事に従ってしまうと相手の思うツボになるので私は連絡には応じず、男性スタッフも応じないことを祈っていましたが、少ししてグループLINEを見るとその人から大量の写真(その仕事内容が書かれたもの)が送られたかと思うと、直後に「〇〇が送信を削除しました」と写真のデータが消され「個別に連絡させていただきます!」というメッセージだけが残されていました。グループLINEを見返すと男性スタッフが「◯日行けます。」と送っており既に応じてしまっていたことがわかりました。

そこで私はそのスタッフに普段は連絡しないのですが、
「〇〇さんから来ていた連絡は応じない方がよかったと思います。過去にも翌日の香盤を撮って送ってほしいと頼まれて送ったら、次の日仕事を頼まれていた養成所のスタッフや生徒をたくさん引き連れてきたので。本人は上の人からの信用を失うことになるから必死に代わりを探しているだけだと思います。(そして)私は〇〇さんから今でも嫌がらせを受けており、そろそろ上の人に相談しようと思っています。」
と送りました。

長くなりすぎるのでこの続きは次回に持ち越しますm(_   _)m




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