3回シリーズのスタディツアーを終えて
最終回は
次世代に語り継ぐ
アジア太平洋戦争
平和のためにわたしたちにできること
と言うテーマで実施しました。
対談のスペシャルゲストに、ミャンマーで13年もの間、支援活動を継続されておられ、ビルマ作戦に出兵し戦死した旧日本軍のご遺骨の収集活動の旗振り役を務めておられる、日本ミャンマー未来会議代表の井本勝幸さんにお話を伺いました。
(ご参加いただいた方々から、井本さんに対する感動のメッセージが届いていますので、また改めて別記事にまとめます。井本勝幸さん、ご登壇いただき誠にありがとうございました!)
7月から毎月実施してきた
3回シリーズでお届けする
日本占領時代の東南アジアの傷跡を巡るスタディツアー
ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました!
開催背景
この日本旅行アジア・サンライズツアーズ主催の太平洋戦争の歴史を扱うスタディツアーの初開催が今年2021年2月。それからは、ご担当の山田由里子さんのご尽力により、ほぼ毎月実施させていただけ今回で7回目の実施となりました。
この企画が持ち上がった昨年末頃には、このように長く続く企画となることは想像もしていませんでした。
あの時想像していたよりも長く続くステイホームで、わたしたちのような海外在住者にとっては、故郷に帰ることが難しくなってしまいました。旅に出ることはおろか、気軽にお買い物や食事に出かけることもままならず、自宅で過ごす時間が増えました。当然、観光業のみならず様々な産業が大打撃を受けています。
こんな時だからこそ、できることはどのようなことか、を考えるチャンスだったのかもしれません。
この企画が持ち上がる前から、現地の人々との対話を持ち、生の証言に耳を傾け日本では知り得ない歴史を学び、次世代に伝えるためにはどうすればいいか試行錯誤を続けてきました。
日本旅行さん主催のスタディツアーを通して、より多くの皆様に対して、アウトプットする場を与えていただき心から感謝しています。
また毎回実施のたびに様々な出会いがあり、頂戴するアンケートやご感想を大切に読ませていただいています。
今後も様々な方のお話を伺いながら、共にコンテンツを作り上げることができたらと願っています。
スタディツアーの関連情報:現地の方から集めた証言集など
noteマガジン
Before Too Late 手遅れになる前に
かつて 日本が占領したマレー半島(現シンガポールとマレーシア)で紡ぐ「赦しの糸」
マレーシアのクアラルンプール在住11年の筆者が、日々の生活や旅の途中で出会った人々と持った対話を通して、得た気付きを綴ります。
私たちが知らなすぎる東南アジアの旧日本軍が占領していた頃の歴史について、現地の人々の視点からお話を聞き、英語と日本語の両方で調査したことをベースに、真実を紐解いて行きます。
海外アメリカと東南アジア各地(マレーシア、ベトナム、カンボジア)で働いてきた経験を生かし、ローカルの人々の心に寄り添い、質問を投げかけ、言葉にならないお話を引き出せるように心がけています。
今回のスタディツアーの中でお話しした、わたしがマレーシア某所で出会った「旧日本軍の未帰還兵」を曽祖父に持つ女性との交流を書いた記事です。
「靖国で会おう」と亡くなって行った兵士たちと、異国の地で葛藤しながらも生き延び、愛する家族に恵まれながら103歳という天寿を全うした一人の男性。
これからもオンラインストーリーテラー活動を通して、知られざる物語を発掘し伝えて続けていきます。
そして、彼らの魂が日本の地に戻り、安らかに眠ることができますように。
今回3回シリーズで扱った証言集などは、まだアップロードされていませんが、随時noteマガジンを更新していきますので、また訪れていただけますと幸いです。
スタディツアーの関連情報:3回シリーズの内容
日本で上映中のマレーシア映画『夕霧花園』
筆者が東南アジアの歴史研究に興味を持ったきっかけとなった映画
The Garden of Evening Mists
邦題:夕霧花園 ゆうぎりかえん
2018年にマレーシア国内で撮影中からフォローしており、今年ようやく日本での上映が開始になりました。
単館系の映画館で、全国各地で上映が始まっています。
詳しくは映画の公式ウェブサイトから情報をご確認ください。
また映画監督トムリン氏へ1時間に及ぶロングインタビューも敢行致しました。
インタビューは英語で実施していますので、日本語字幕をつけました。
映画館に足を運ばれる前にぜひご覧ください。
映画の究極のテーマである「愛の力はいかなることも乗り越えることができる」「過去との和解」「許し難い過去とどう決別するのか」についても、穏やかに語ってくださっています。
スタディツアーを終えて〜筆者の決意
様々な出会いを通して、今日まで続けて来れたスタディツアー。
知られざる日本が各地に残した傷跡の歴史について、わたしがお伝えできることを増やしながら、これからもコツコツと出来る活動を積み重ねて行きたいと考えております。
個別のご要望も承ります。
ご賛同いただけましたら、ぜひメッセージやサポートをお願いいたします!^^
お問い合わせ先
お問い合わせやご意見などは
note.matahari.malaysia@gmail.com
までお願いいたします。