#1: 2022年最後の慰霊旅の記録:クアラルンプールから、ネグリセンビラン州とジョホール州へ
皆さま、こんにちは。
Matahari@マレーシア🇲🇾こと江頭陽子です。
今年2022年も残すところ4日となりました。
12月某日、今年の締めくくりに相応しく、慰霊の旅に出かけました。
今回の慰霊旅の目的地
自分でハンドルを握り、クアラルンプールから西へ1時間半の
ネグリセンビランの町Titi(ティティ 中国語表記で知知)へ
そこからさらに東に4時間かけてジョホール州に抜けました
東海岸の町
Mersing (メルシン)
Endau(エンダウ)
さらに南に2時間弱進み
Kota Tinngi (コタ・ティンギ)
を目指しました。
慰霊旅に出かけた経緯①〜当初の目的地コタバルに行けなくなった
わたしのnoteマガジンに興味を持ってくれた友人と、予てから慰霊旅に行きたいと話していました。
当初の目的地は、タイとの国境に近いKota Bharu(コタバル)でした。
ここには、太平洋戦争の開戦で旧日本軍が上陸した地点があります。1941年12月8日にコタバル海岸に上陸した旧日本軍は、英軍の拠点のあるシンガポールを目指し南下。たった2ヶ月後の1942年2月15日にシンガポールを陥落させ、事実上マレー半島を制圧。そこから3年6ヶ月もの間、マレー半島は日本の統治下に置かれました。
コタバルへ慰霊に行こうと思った理由
①その日本軍上陸によって家族を失った中華系マレーシア人の祖母を持つ友人から悲しい証言を聞いていたので、慰霊に訪れたかった。
②その海岸に立ってみたかった。
③自転車で進軍した九州(第18師団 別名菊兵団)の若い兵士たち(銀輪部隊)がどのような場所を辿ったのか自分で見てみたかった。
以上がコタバルを目指していた主な理由です。
慰霊旅に出かけた経緯②〜まさかの洪水発生。リサーチが不十分なまま行き先を急遽変更
出発前日夜になって、コタバル周辺が豪雨被害で非常事態であることをマレーシア人の友人に聞かされました。(ニュースをちゃんと読んでなかったので危うく知らずに出発するところでした)
それを聞いてわたしは旅自体をキャンセルしようと思いました。
ただ一緒に行く予定だった友人の大熊さん(仮名)が、「すでに休みを取ったし、もう今回を逃したら陽子さんと旅に行くのは難しいかもしれない」と、次なる行き先を提案してくれました。
迷っていた私は、出発を1日ずらすことにして、二人でクアラルンプール市内で会い、美味しい中華を食べながら相談することにしました。
行くなら十分にリサーチしてから行きたい、時期をずらして雨季の終わる季節に行こうと延期しようとする私を、大熊さんが時間をかけて説得してくれたのでした。
まず、大熊さんは、ネ州のティティ村に慰霊に行きたいと希望を聞かせてくれました。
この記事を読んでくれたそうです。
https://note.com/yokomindarise/n/n5df58eaf73d9?magazine_key=m836f0c96ea22
そして、偶然ネット検索で目にした戦争遺跡に、なぜか分からないけれど強い関心が出たので自分の目で見てみたい。
その地はジョ州のコタ・ティンギであることを聞かされました。
わたしのリサーチにはこれまで出てこなかった場所でした。
その熱意に負け、駐在員のため運転を許されていない大熊さんの代わりにわたしがハンドルを握りその場へ連れて行こうと決めました。
慰霊旅に出かけた経緯③〜直感に任せて慌てて荷造りしたときにわたしが旅行鞄に入れたもの
前述の目的地に翌日午後に出発することにしました。
朝起きて、まず地図を確認。
こりゃ、長いドライブになりそうだ。
それから道中に食べるためのお菓子を買いに行きました(笑)
そして、本棚から2冊の本を選び、旅に連れて行くことにしました。
①シンガポール占領秘録 戦争と人間像
篠崎護著
篠崎護さんの親族であるアヤ子さん(仮名)から託されたこの本のエピソードです。
https://note.com/yokomindarise/n/n8b494528e8be?magazine_key=m836f0c96ea22#6e74af7f-e2a6-4e19-8bd7-931f89ae46b7
②旅行ガイドにないアジアを歩く マレーシア
高嶋伸欣・関口竜一・鈴木晶 著
この本との出会いのエピソードはこちらに詳しく書きました。
https://note.com/yokomindarise/n/n9179494b3891?magazine_key=m836f0c96ea22
この2冊の本が急遽慰霊に向かうことにした私たちの旅の案内役となってくれることを、その時は全く想像もしていませんでした。
長くなったので続きます。
慰霊の様子は写真などを入れながら
後半に書きますね。
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