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わたし英語ができます!という方法

英語ができますか?と聞かれたら、私はできます! と答えます。

でも、私の「できる」は海外大学に留学した人、英語圏の企業でバリバリ仕事をしている人、TOEIC満点ホルダーの人からすると、きっと笑っちゃうほど低レベルな実力だと思う。

でもこの私が「できる」と思う語学力と、日本人が望む「できる」の差こそが、日本人がいつまでたっても「英語ができます」と自信を持って言えない理由だったりするんじゃないかな?と思うのです。



英語を使いこなせるようになったら、どんなことがしたい?

こんな質問をすると、英語の文献をバリバリ読んで、海外で友達をたくさん作って、洋楽を翻訳無しで理解したいし、映画を字幕なしで見れるようになりたい...。色んな、なりたい姿が出てくる。

逆に言うと、この高いレベルまで達しなければ「英語ができる」と言えない空気が日本にはあると思うんです。



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私が本気で英語を勉強し始めた理由が、昔付き合っていた人が外国人だったこと。その彼氏は日本語がペラペラで不自由はなかったんだけど、周りの友だちが日本語がまるっきりできない人たちでした。飲み会に行っても、英語が話せない私はいつも置いてけぼりで、ただ広角を上げ、つまらないっていう感情が表に出ないようにだけ気をつけていました。

さみしい、くやしい、言いたいことは山ほどあるのに


もともと好奇心旺盛で、関西の血が濃く流れている私にとって、しゃべれないという環境はストレス以外の何者でもありませんでした。



そこで英語を本気で学ぼうと決意したのです。そう、さ・み・し・いから!

当時、私が教材としたのが「フレンズ」という海外ドラマ。

DVDを全巻買い、セリフを完璧に覚えられるくらい毎日観ました。フレンズの中で出てくる会話は、単語もとても簡単で、タイトルの通り友人との会話で使える表現がたっぷり。このドラマで、私は生活の中で気軽に話せるフランクな英会話を学ぶことが出来ました。

この頃の私は、外国人の友だちがフレンズ中で出てきた英文を話すと、テンションが上がって会話に参加をし、フレンズで習っていない会話はだまっているという不思議な日本人になっていました(笑)。


ただ私のインプットが足らず、会話に参加できなかったときは、やっぱりさみしい。なのでみんなが話していたけれど、私は参加できなかったトピックを自宅に帰った後調べます。そして、もし今あの場に戻れるなら、こう言いたい! と脳内で何回も「もしあの場にいたら」シミュレーションをしました。

イメトレが十分にできた後、その会話の場にいた友だちに会ったとき「前さ、みんなで話してたあの話題さ、私は◯◯と思うんだよね~」と自分の意見を伝えるようにしていました。すごい時間差(笑)。でも自宅で脳内シミュレーションを何回もした英文なので、スラスラと言えます。それはもう、快感です!

でも相手からすると、もう以前の会話なんて忘れていることが多いので「急に、何言ってんだ???」となることも多かったですが…涙。



とまぁ、私はただ友だちの会話の中に入りたかっただけなので、カジュアルな英語の練習しかしませんでした。丁寧な言い回しや、難しい単語も全部捨てました。だからTOEICなど試験用の英語はまったくできません。


試験の成績は悪くても、実際に会話に参加できるようになると、楽しいし満足でした。自分の思いを伝えられること、そして日本人とは全く違う角度で、ものを考える人達の意見が聞けること。新しい世界がみるみるひろがった気がしました。

ゆるゆるフレンズを観て、ポッドキャストを聞いて、自宅でひっそり参加できなかったトピックを調べる...を2年くらい繰り返していると、ストレスなく英語を使って友だちを作り、一緒にでかけ、飲みに行けるようになりました。


この「さみしさを感じたくない」という最初の目標をクリアできた私。このステップまで歩いてきて初めて、今度は自分の身の回りのことではなく、もっと深い話をしたいという欲求が湧き上がりました。私はこのタイミングでようやく英文の記事や新聞を読み、難しい単語をひとつひとつ覚えていくようになったのです。


つまり、何が言いたいかというとですね。

最初に英語を使って◯◯がしたいという大きな目標を、小さく分解してみることが大事だと思うんです。そしてその小さな目標の中で優先順位をつける。小さな目標は達成しやすい、達成できると嬉しくなる、そして続く。こんなポジティブな循環にハマることが大事。

そして自分の小さな目標がクリアできていれば、TOEICのスコアが悪くても、英文が読めなくても、スペルが覚えられなくても良しだと思います。読み書き会話、あらゆることができるようになることを、まずは手放すこと。自分が挑戦したい小さな目標だけを見て、学ぶ。

人や世間の基準で「できる・できない」を決めなくてもいいんです。




ちなみに…私の最初の小さな目標は
「What’s up?」と話しかけることでした(笑)



うん。だからね、私は英語ができますか? と聞かれたら

(自分の目的をクリアするための英語=友人とのカジュアルな会話は)
できます! と答えます。


Helloと言うだけでも、それが自分がしてみたかったことなら「英語ができる」と胸をはりましょう! できるという自信こそが、きっと努力の栄養源だから。


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