小学校受験で「合格する子」の親が必ずやっている“声かけ・言い換え”リスト
共働き世帯の小学校受験は学習時間が限られているため、タイパ(タイムパフォーマンス)を意識した学習が不可欠です。限られた30分で親子共々、高いモチベーションで取り組むために重要なのが「声かけ」です。
未就学児であり、子どもの意思でスタートしていない小学校受験。親が子にかける一つ一つの言動によって、子どもを傷つけていないか?追い込んでたりするのではないか?と悩みますよね。
今回は、私が実際に意識して実践している「声かけリスト」をご用意しました。
フルタイム共働き家庭で、1年の準備期間で長男を難関小学校合格に導いた時も、そして今、次女の小学校受験準備中の時も実践している思い入れのあるリストです。
毎日忙しい、共働き世帯の親御さんにとって、少しでも参考になればうれしいです。
合格には「親の安定したメンタル維持」が不可欠
子どもへの言い換え・声がけを意識して実行するには、「親の安定したメンタル維持」がマストです。もはやこれは、「前提条件」レベルとして必須です。
親に余裕がなくイライラした状態だと、 “モンスター教育ママ”化して、ついつい怒鳴ってしまう…なんてことにもなりかねません。これは親にとっても子どもにとっても、悲しくて苦しいことですよね。
では、モンスター教育ママにならずに、親子がなるべくハッピーな気持ちで1年間で合格に導くためにはどうすればよいのでしょうか。
自分の気分が「こんな状態になったら?→これをする!」というマニュアルをあらかじめ決めておくことが効果的です!
ここで、私が普段実践している「気分と行動のバランスリスト」をお見せしたいと思います。
共働き世帯の小学校受験ママこそ
モンスターママにはなりにくい
共働きで小学校受験をされている家庭を見ていて、純粋に教育熱心な人が多く、仕事と子どもの教育の切り替えがうまいなと感じます。
日中の会社ではメンバーを率いてKPI達成のために職務を全うしている「働くお受験ママ」層は、子どもの教育にも非常に熱心な人が多い。子どもへ「機会」や「選択肢の幅」を提供できることにメリットを感じ、コスパ・タイパを考えた上で小学校受験に踏み出しています。
“モンスター教育ママ”のイメージとは真逆で、頭の中は「仕事」と「子どもの教育」とハーフ&ハーフの絶妙なバランスです。日中は仕事に打ち込まなければいけないことがプラスに働いて、子どもを心配するあまりつぶしてしまうような強いプレッシャーをかける事態も、回避できているケースが多いのです。
小学校受験に挑んでいることを周囲には公表せず、小学校受験の情報を共有するママ友も作らず、周囲と比較することなく黙々と、限られた時間の中で挑戦している戦士のような感じが漂う…そんな方も意外と多いのです。
実は、私自身、長男の時も、次女の時も近しい周囲のママ友に小学校受験についての話題は出したことがありません。
ママ友というよりは、家族と塾の先生と一丸となって挑むスタイルです。もちろん、合格を目指していますが、1日のうちの8.5時間は仕事のことで頭がいっぱい…というのが本音です。
受験に向き合う時間が少ないことは、一見、不利なように思えるかもしれませんが、私の場合、これは意外とメリットになっていると感じます。前述のように、子どもに過度なプレッシャーをかけてしまう“モンスター教育ママ”にはなりにくいからです。
実際に入学してみて感じている
私立・国立小学校「共働き世帯」のリアルは?
ここからは、私の子どもが通っている学校の働く親御さんや、友人の有名私立小学校に通っている親御さんと関わって感じることを話していきたいと思います。
学校によって親が参加するイベントの頻度は異なるので、親御さん同士の関係性の深さは通う学校によって異なります。「クラスのLINEグループが作られるかどうか」なども、学校によりますね。また、お父さんがメインでイベント参加するご家庭も増えています。
私の印象にはなりますが、良い意味でとてもサッパリしているお父さん、お母さんが多いように感じます。「仕事」と「子どもの教育」の“二足のわらじ”だからでしょうか。また、共働きで時間が無いことも理解しているので、見えない部分で助け合いの精神を持って関わっている雰囲気があります。
思い起こすと、私は専業主婦の母親に育てられ、自分も国立小学校に通っていたのですが、自分の母親はもっとウエットに親たちと関係性を持っていたな、と今の自分との差を感じます。
私立・国立小学校に通わせる共働き世帯
今後の進路の考え方は?
昔よりも「多様化」しています!
ひと昔前の小学校受験のイメージと言えば、入学した学校系列で中学、高校と内部進学ができることに魅力を感じていた人が多かったと思います。
しかし、今のトレンドは「多様化」です。内部進学可能な学校でも進路についての考え方はバラバラです。これは、先行き不透明な厳しい社会の現実を肌で感じる、共働き世帯の考え方が大きく影響しているのではないかと言えます。
例えば、私の友人ママは大学までエスカレーターで内部進学可能な某名門校に通っていますが、「子どもをあえて中学校受験させる」という考えを持っています。小学校6年間で学ばせたいことがその小学校にはあるけれど、中学校は別の学校をターゲットにしているそうです。
また、私自身も息子について、最大高校まで系列校での進学のチャンスはありますが、中学からは海外のインターナショナルスクールへの進学を考えて既に情報収集をしています。小学校6年間で受けさせたい教育、所属した環境を選択し、その後もそこで安住するのではなくアンテナを張って選択していく考えの人が増えています。
22年入学長男の小学校受験の際と
24年入学次女の小学校受験、2年間の変化について
実は、この2年間で学校側のさまざまな変化を感じます。まず、多くの学校で英語教育が強化されています。
国際コースが新設される学校や、国際学校としてリブランドされる学校、カリキュラムの中の英語の時間数が増える学校などが該当します。
ただ注意する点としては、学校側が新しく取り入れたばかりの体制は未完成の場合も多いので、その点も考慮した上で判断した方がよさそうですね。
説明会の開催については、2年前はオンラインが多かったですが、コロナ禍が明け、実際に目で見て学校内を見学できる学校が増えました。そのおかげで、実際の生徒の様子や先生と子どもがどのように関わっているか確認できるというメリットがあります。
また、共働き世帯の受け入れ体制も強化されているように見受けます。
具体的にはアフタースクールの充実やお弁当の学校の場合は、売店でのお弁当の販売などです。共働き世帯でも不安なく通うことができる魅力的な学校が増えたな、という印象を持ちます。