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【自然の中にいると心身共に蘇る】



先日、沖縄の阿嘉島にダイビングに行って来ました。

母の介護などあってずいぶん長くダイビングから遠ざかっていましたので、ダイビング初日は、機材の扱い方も忘れていて、海に潜ってからもなかなかうまくいかずジタバタし、ちょっと疲れてしまいました。

翌日になると、不思議なもので身体が感覚を思い出してきて、ようやく落ち着いて何も考えずにダイビングを楽しむことができるようになりました。

そして、ダイビングが終わった後には、宿のすぐ近くの島の小さな展望台に行き、ただぼんやりと透明な紺碧の海を眺めて過ごし、夜には、宿の屋上で流れ星が飛び交う満天の夏の星空をただただぼんやり眺めるというオールぼんやりの日々を過ごしてしまいました。

旅を終えて自宅に戻った時、初めて自分の体の感覚が変わってきていることに気が付いてびっくり!

身体の五感の感覚が蘇って心が軽くなっている!

コロナ禍に加え、母のことや仕事など様々な大変なことをかいくぐっているうちに、心身共に澱のような疲労や様々な想いがみっしり溜まっていたことに気づいたというわけです。

心身の澱が無くなったことには、2つの要因があるのではないかと思います。

一つは、ぼんやり効果。

ダイビングや自然の中にいるときは、何も考えずただぼんやりしていたので、脳がいわゆるデフォルトモードになり、マインドフルネス効果を体感していたということ。

2つ目は、五感の回復。

自然の中に入っていくことで、五感が敏感になり、生命活動が蘇ってきたということ。

例えてみれば、都市部での色彩感覚は単調ですが、自然界には、一つとして同じ色も形もなく、その違いを認識する機能が蘇らざるを得ない状況になったこと。

これらのことは、近所の散歩でも体感できるレベルではあると思いますが、ポイントは、その時間。

ある一定の時間をぼんやり過ごすことがないと、深い沈澱していた澱が出て行けないのかもしれないなあと思います。

久しぶりの自然とつながる感覚は、今こそものすごく重要だと実感します。

自然との関わり方、過ごし方。

改めてこれからの未来の選び方を考え直す良い機会となりました。


金蔵院葉子


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