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皆勤賞は必要ない
私が小学生の頃、皆勤賞というものがあった。
これは、1年間学校を1度も休まなかったら貰える賞のことである。
当時の私は目指していた部分もあったが、今となっては必要ないと感じている。
以前にも、現代の学校教育は軍隊育成という観点を多く受け継いでいるという話を述べた。
1872年の学制以降、根本的な改革は行われていないと。
このことと皆勤賞は結びついていると感じる。
休まないことは素晴らしいことである。
学校に毎日通うことは当然のことである。
このような勤勉体質が生んだ制度だと考えられる。
確かに、高度経済成長の時代には、このような考えにより、急速な戦後復興が成されたのかもしれない。
しかし、その頃とは時代が違う。
毎日全力で働くことが、必ずしも良いことで無い。
効率という観点の方が重きが置かれている。
ワークライフバランスという言葉も浸透してきている。
寧ろ、学校を休むことで新たな発見があるとも言える。
旅行に行ったり、何かのイベントに参加したりすることで、自分が興味を持つもの、やりたいことを見つける機会になるかもしれない。
私のバイト先にもこの傾向に近いものがあった。
多く出勤している人の方が偉い、会社に貢献しているなどといった風潮である。
確かに会社に貢献しているかもしれないが、偉いというのには違和感があった。
会議などの時も出勤日数が多い人の意見が尊重されがちであった。
多く出勤しているのだから、良く分かっていると。
しかし、私は出勤日数が少ない人の気づきも大事である考えていた。
毎日来ている人は居心地が良くなっており、改善点があまりない傾向があった。
一方、偶にしか来ない人は、今のバイト先の問題点などを感じていると思った。
また、出勤が少なくても、素晴らしい取り組みをしている人は沢山いた。
寧ろ、居づらさを感じて、このような人が辞めることが、もったいないと感じた。
いい加減、出勤日数だけで判断するのはやめた方が良い。
このように、学校や職場で未だに1つのところに沢山来るべきだという考えがまだ多く残っている。
バイト先の話だと、大学の講義を切って、出勤している人もいた。
一方、忙しい学業の合間にバイトしている人もいた。
バイト以外のところに視点を向けると、見え方も変わってくる。
どんな状況でも複数のコミュニティの人と付き合うことで、視野が広がると思う。
話が少し逸れてしまったが、1番良くないことが皆勤賞を目指すことが目的になってしまうことである。
自分が好きでやっていて、偶然皆勤なのであれば構わないが、思考停止状態で皆勤を目指させることは害悪である。
思考停止状態で決められた、やらなければいけないというルールは1つずつ改善すべきである。