さとゆみゼミ #5|女性誌の企画を立てる
さとゆみゼミでの学びは、いつも次のようなサイクルで行われる。
やってみる(課題)
どこが難しかったか考える(グループワーク)
さとゆみさんの解説
提出していた「女性誌への企画」の講評が戻ってきた。
企画のゴールとは「採用されること」
どんな企画なら採用されるのか。「読者目線」と「編集者目線」の2軸で教わった。
読者目線
無料で得られる情報が溢れている時代、お金を払ってまで読む価値がある?では、お金を払う価値のある、4ページとは?
「一次情報しか書かない」
この言葉には、ガツーンと頭を殴られたような感じがした。WEBライターとして、いつもネット情報を引っ張って、記事を書いている。得意分野であれば「多少、一次情報が盛り込めるな。いえーい🎵」くらいの感覚だ。
ところが、媒体は一次情報100%とのこと。例えば「シャンプーをするときは指の腹で洗う」と書くにしても、専門家からエビデンスを取るとか。
そのため、企画書には「どこから一次情報を持ってくるか」が記されていなければならない。
編集者目線
編集者は、どんなページになるか想像できないと、採用できない。
→「解像度の高い企画書」が必要
「ヒト・モノ・カネ」の観点で、どんなページになるのか、イメージしてもらうこと。たとえば、雑誌の4ページ特集なら、80万円ほどが予算らしい。それだけの投資をしても良いのか、判断してもらう必要がある。
そのためにも、企画書には以下の点が盛り込まれているべき。
見開き2ページがどうレイアウトされるか(奇数ページから始まらない)
イラストか写真か
おすすめアイテムがあれば、数個提案する
専門家の名前を入れる
企画を作る流れ
新しい媒体から仕事をもらったら、次の流れで企画する。
媒体研究
┗核になっている企画、連載、読者層は?媒体資料を見る読者を探す
┗質問を重ねられる相手がよい(ネット情報は編集者も見られる)ライバル媒体を研究する
┗媒体の特徴が見える「得意分野」と重なる部分を企画にする
┗メディアはすべてやり尽くしている。ライターからの新しい視点があるから、企画が通る
企画するには、媒体の研究がめちゃくちゃ大事。ありとあらゆる手段を使って、相場感を掴む、一次情報を探す。
企画の「新しさ」はどう生み出すか
ゼロから新しい企画は不可能に等しい。では、雑誌の編集部は、どのように企画を立てているのか。
6月号の企画なら、去年の6月号をチェック
鉄板の企画がある
今年は何をやるか?を考える(2024年の読者に何が刺さるか)
たとえば、2月に「ヘア特集」という鉄板企画があるなら、美容師さん100人にアンケートをとり「今年どんなスタイルが来てるか」調査する。
得意分野でなくても、世間の動きにアンテナを貼っておくことが大切。「なぜ今、この媒体で?」と掘り下げると、新しい切り口が見つかる。
企画は甘くないが誰でもできる
さとゆみさんの話を聞きながら、頭の中をぐるぐる掻き回されているようだった。「ムズイ、ムズイぞ!」の自らの声が鳴り響く。
ふと、さとゆみさんが言ってくれた一言。
確かに!!私はいつも、何かといろいろ思いつく癖があるじゃないか。アイデア(思いつき)を企画(実行可能)にしていけば良い。
採用される企画にするために、解像度を上げる。ヒト・モノ・カネをどれほど必要として、読者がお金を出すほどのメリットは何か。コスト感覚を身につける。
企画を考えるのも、コラムも一緒だなぁ。大事なのは解像度。相手に難なくイメージさせる。
講評を受けてリテイク
【修正した点】
・なぜ今なのかを盛り込んだ
・専門家の名前を入れた
・選び方の観点を加えた
・似合わせについて例示した