Output ~Think CIVILITY~
礼儀は盾であり矛だ
まずは以前に投降した「ビジネスマンの父より30通の手紙」のアウトプットに目を通してほしい
そこで礼儀がもたらすメリットについて触れているはずだ
礼儀を身に着けている人がこの先得られるメリットは誰もが想像に容易いように思う。その効果が及ぶのは先輩だけじゃない、同期も後輩また然り。
礼儀ってどのようなものなのか、どんなことが礼儀なのか、そもそもの部分について深く知りたい欲が僕の手にこの本を取らせていた
本書では職場における無礼な状況を中心に話を進展させていたが、僕はサッカーにおけるピッチ内、外の振る舞いの無礼を例にアウトプットしたい。
ここで二つの場に共通するのは、個人プレイではなく、複数人が集まって何かをするという点だ。礼儀は他者へ影響するだけでなく、他者から影響を受ける。この法則は絶対だ。
だから僕は思う。礼儀は盾であり矛だ。
もっと詳しく説明しよう
まずは矛の面から。
これはわかりやすいのではないか。以前「ビジネスマンの父より30通の手紙」のアウトプットでも引き合いに出した出世の例。サッカーでも類似するシーンがある。スタメンに選出されるとき、メンバーに選ばれるとき、カテゴリー昇格するとき。選ぶ側はサッカーにおける能力だけではなく、人としてそのステージにふさわしいかどうかも判断基準に組み込まれているはずだ。
そう考えると、”礼節がある”というのは一つの個性であり、能力で、武器だ。
次に盾。
複数人で何かをする以上他者からの影響は免れることができない。サッカーではピッチ内の無礼が及ぼす影響は計り知れない。仲間への暴言、審判への文句、相手へのリスペクトを欠いた振る舞い。これらはすべてその場にいる人へデメリットをプレゼントしている。またピッチ外の無礼なふるまいは自分の評価を下げるとともに、関わる人を不幸にしていく。
これらの無礼から身を守るのもまた礼儀だ。無礼な行為によって害された雰囲気を再び盛り返すのに必要なことは礼儀ある行動だ。
仲間へのポジティブな声掛け、審判への感謝。仲間のミスを怒ったところで状況は変わらないどころか仲間の気持ちを下げる。審判のジャッジに文句をつけたところで覆ることはない。それどころか相手に有利なようにジャッジされかねない。審判だって人間だから。だが逆に仲間を賞賛し、審判を味方につけることが出来たら?
言わずもがなだろう。自分の礼儀ある行動が無礼からチームを救う。
本書では礼節を身につける小手先のテクニックを多数紹介していたが、自分のアンテナにひっかかるものが多くはなった。
僕が思う礼儀とはテクニックではない。内から湧いてでる気持ちだ。仲間と勝利をつかみたいがための言動であり、行動。そもそも礼儀とは相手を尊重し思いやる気持ちであるから。
本書で一つだけ取り入れたいと思ったことは相手を素直に賞賛すること。
ある4年生の先輩は常にプレーを褒めてくれる。その言葉で気持ちは昂るし、その先輩のためにプレーしようという気持ちになる。ライバルが良いプレーをしてもそうだ。素直に認め、自分の糧にする。イガイガした気持ちでいいプレーはできない。ただ時にはギラギラした一面が必要な時もある。だけどイガイガとギラギラは似てるようで別物だ。
全体を通してサッカーを例に出したが、私生活でこれらのことが役立つのは言うまでもない。礼儀とは内から出るもの。ドクターカーネギーの言葉を借りるならば「インサイドアウトの法則」。それは瞬時に盾となり矛となる。