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【ぼちぼち往復書簡】起き抜けグランマ・モーゼス展  From ようこ

すみちゃん、先週は素敵な指圧の先生のお話をシェアしてくれてありがとう。

急なことですみちゃんも大変だったね。でもこうしてすみちゃんが先生の思い出を書いてくれたことで、「スイカさん」と呼ばれていた先生のあたたかいお人柄が伝わってきたよ。いつか先生直伝の指圧、ぜひお願いしたいな。


この間の休日、ふと目が覚めたらまさかの12時過ぎ。

前の日に久しぶりに深夜まで仕事をしていたからなのか、10時間近くノンストップで寝ていた自分にびっくり!スマホをみたら友達から「世田谷美術館にグランマ・モーゼス展行かない?」とのお誘いLINEが。

大急ぎで身支度をして行ってきました、世田谷美術館。

グランマ・モーゼスはアメリカの画家で本格的に絵を描き始めたのが70代、初めての個展が80歳、100歳まで書き続けていたというスーパーおばあちゃん。

最初は刺繡画からスタートして周りの人に配っていたそうで、そこからリュウマチが悪化して針から筆へと道具をかえて描き続けていた画家さん。

グランマが住んでいた田舎の暮らしや仕事、風景がなんとも愛らしい色使いで表現されていて観ているだけでなんだか和んだなー。

クリスマスや感謝祭など大勢で集まって食事の支度をするような絵も多くて、食いしん坊の私はテーブルの上に描かれているお料理や使っている料理道具をみては「これはどんな味だったんだろう?」なんて思いをはせていました。

作品以外にもグランマの写真や実際に使っていた机なんかも展示されているのだけど、グランマのお洋服がね、これまた可愛らしいの。グレーヘアをきゅきゅっとまとめて、ピンクや水色の花柄やレースがあしらわれたブラウスを身に着けていてね。

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それぞれの作品にはタイトルの他に当時のグランマの年齢も記載されているのだけど、80歳、90歳のグランマがこんなに明るくて美しい世界を描いてくれていたかと思うと、「私なんかまだまだひよっこです。精進します!(笑)」って写真の中のグランマに心の中で話しかけたくなりました。

会場の壁に「私は年をとったなんて思ったことはないんです。中身は昔のままで。」といったようなグランマの言葉が書かれていたのも印象的だったな。身体的な老いはもちろん誰にでもあるけれど、気持ちの部分は自分次第なところもあるよなと、近頃なんだか停滞気味というか、新しいことにあまり挑戦していない私は背筋が伸びるような気持ちになったよ。

帰りはミュージアムショップでグランマの絵が入った一筆箋を買って帰りました。

お仕事の書類を送る時、いろいろな記念切手を用意しておいたり、ちょっと一言書き添えて同封するようになったのはすみちゃんがお手本だよ。


明日は東京も雪の予報。北海道も雪が多くて大変だと思うから気を付けてね。

ようこ






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