【鉄道旅行】春の青春18きっぷ旅③ ~特別快速に乗り換え~
2022年4月9日・10日に一泊二日で東京に行きました
信州から甲州へ
富山からほぼ夜通しクルマを走らせて安房トンネルを通り、長野県塩尻市のJR篠ノ井線・広丘駅で朝一番の普通電車高尾行きに乗り込み、無事に電車に乗れた安堵感からか暫くウトウトしていました。
気が付くと電車は塩嶺トンネルを抜けて諏訪湖岸を走っていました。
複線だった線路は単線になっていました。東京から長野県中南信へ抜け、特急あずさ号が1時間に1本走る幹線である中央本線ですが茅野~上諏訪間の信号場から岡谷の間は単線になっています。
平日であれば若干の通勤通学客が乗るのでしょうが、車内はまだ空いています。
再び複線になり諏訪湖と別れ、八ヶ岳南麓を進みます。段々標高が高くなってきているのが分かります。
小淵沢から山梨県に入ると一転して甲府盆地に向けて下り坂に入ります。昔は勾配を上るためにスイッチバックの駅が連続していましたが電車が主体の今では全て廃止されています。その代わり勾配の途上に駅のホームがあります。車内は甲府へ向かう用務客が駅ごとに乗ってきました。
甲府で乗客が大挙して降り、特急あずさ号に道を譲る為に8分停車します。しかし折角確保した座席を取られてしまう恐れがあるのと特に売店での買い物はないのでそのまま座っていました。
甲府を出ると今度は笹子峠越えの為に再び上り坂を走ります。車窓には山梨県らしく果樹園が広がります。遠くに富士山が見えてきました。
丁度甲府盆地から笹子峠にかけては桜が見頃になっており、所々で花見客を見掛けました。
全長約4kmの笹子トンネルを通ると山梨県でも「郡内」と呼ばれる地域に入ります。関東甲信越地区の天気予報などでは「山梨県東部富士五湖地方」の名称でお馴染みの地域です。
甲州から相州を経て武州へ
河口湖へと向かう富士急行線が分岐する大月駅で特急に道を譲る為に約7分の停車時間があります。
ここで手持ちの「青春18きっぷ」に今日の日付が入っていない事を思い出しました。乗車した広丘駅は駅員がいない時間帯だったので、改札はフリーパスで入れたのです。
それで、停車中に電車の最後尾まで行き、車掌さんに声を掛けて日付を記入して貰いました。ボールペンでの手書きであり、検札用のスタンプを持っていると思っていたのですが意外でした。
大月から先は桂川(相模川)沿いに進むのですが峡谷が続きます。行楽や日用で八王子や東京に向かうと思しき乗客も増えてきました。山梨県最後の駅である上野原では首都圏のJRでお馴染みの自動放送が聞こえ、いよいよ東京への通勤圏内に入った事を実感します。
藤野・相模湖の2駅だけ神奈川県相模原市をかすめて小仏トンネルを越えて、いよいよ東京都八王子市にある終点の高尾です。3時間余りのロングシートの普通電車の旅が終わります。
中央線沿線で新聞探訪・調査
東京都へは約1年5ヶ月振りに足を踏み入れます。少々緊張していました。
高尾で中央線快速に乗り換えます。2駅だけ乗り、八王子で一旦下りました。この駅の売店では山梨県の地元紙「山梨日日新聞」を売っています。
新聞購入の後、やって来た中央特快に乗り、東京に向かいます。
混雑していましたが何とか途中で座れ、東京駅に着きました。
3階相当にある中央線ホームから地上に下り、山手線内回り・京浜東北線北行ホーム(3/4番線)への南階段のたもとにある売店を覗きます。
ここでは一般的に東京都内で売られている新聞の他に、栃木県の「下野新聞」、群馬県の「上毛新聞」、「新潟日報」、長野県の「信濃毎日新聞」、石川県の「北國新聞」を売っています。北陸新幹線沿いにあって富山県の新聞を置いていないのが残念な限りです。入荷時間は新聞銘柄によって異なり、最も遅い「北國新聞」は正午前に入荷します。
このように東京駅で地方新聞を扱うようになったのは1997年の長野行新幹線の開通に伴うものです。当時東北・上越・長野行新幹線が発着する20~23番線ホーム上の売店で「信濃毎日新聞」の販売が始まりました。
それから少しずつ拡大したのですが、東北新幹線を北上して福島県以北の新聞や北陸新幹線沿いで飛ばされている富山県の新聞を扱ってくれれば最高なのですが…。
ともあれ1年5ヶ月振りに東京駅に降り立ち、当時と変わっていない事を確認出来、満足して次の場所に向かうべく再び電車に乗りました。
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