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時空を超えた 1980 HERO降臨

ついに横浜銀蝿40thのファンクラブ会員証と会報が手元に届いた。1年間の限定活動。早くも残りわずか11ヶ月しかないが、この短い期間に横浜銀蝿40thがなにを見せてくれるか期待しかない。

個人的には1983年12月31日の解散で、もう横浜銀蝿の活動は一生ないものだと思っていた。活動を見たい気持ちはもちろんあるが、いい思い出としてあの時のまま保存しておきたかったというのが本音だった。だから、Johnnyを除いた3人での活動には正直熱くなれるものはなかった。しかし、Johnnyを含めたオリジナルメンバー4人での活動の再開が発表されてからは、あの当時中学生だった頃と同じ気持ちになれている。熱く夢中になれた今回の銀蝿復活だったのだ。

あの時の大晦日の解散コンサートにオレは参加できていない。だから、あれだけ夢中になっていた横浜銀蝿の解散を存分には味わっていない。なんとなく年が変わっていくように、なんとなく横浜銀蝿は解散してしまっていた。だから、自分の中ではしっかりとピリオドは打てていなかったのだ。あの時しっかりと終われていなかったその続きが38年経ってJohnny All Right!という掛け声とともに突然始まったのだから、人生長く生きていると何が起こるか分からない。

自分の中で、今回の期間限定の活動中は出来ることはなんでもしようと決めている。当時はお金も知識も行動力もない子供だったので、コンサートにどうしたら行けるのかも分からず、ファンクラブにも入っていなかった。数多くリリースされる銀蝿一家の全てのレコードを買い揃えるのは不可能で、グッズだってステッカーを何枚か持っていただけだ。だから、大人になった今ならなんでもできる。できることはやっておきたい。その一心だ。なんたって活動期間は一年の限定だから。

当時憧れてはいたが入ることはできなかったファンクラブに今回初めて入ってみた。実際に会員証が届いて震えた。一生の記念になる。オレが死ぬ時は棺桶に入れて欲しいくらいの代物だ。なんたってあの憧れの横浜銀蝿のファンクラブだ。震える手で開いた会報誌にはデカデカとキャッチコピーが。

もう、誰にも止めることは出来ない!
俺たちのROCK'N ROLLはいまだってスピード違反さ。

一瞬あの当時の興奮が蘇った。デビュー当時のあのキャッチコピーじゃないか! いや、しかしよく見ると今現在のキャッチコピーは若干変わっている。当時は「いつだってスピード違反さ」だった。それが今は「いまだってスピード違反さ」に変わっている。熱い。こういった言葉のセンスが横浜銀蝿は当時からいかしていた。今でもそれは変わっていなかった。

あれから38年が経つというのに、まったく色褪せていない。こっちの気持ちもあの時のままだ。こんなことがあるなんて想像したこともなかった。常にあの当時を思い出して、「あの頃は良かったなぁ」と思い出にふけるだけの人生だと思っていた。それが今またあの頃の感覚が戻っている。新譜だって発売される。こんな嬉しいことはない。今の若い子にはこの感覚は分からないかもしれない。けれど、若い子達こそ今の横浜銀蝿を感じて欲しい。ただの懐メロなんかじゃない。現役バリバリのロックンロール・スピリットってやつをリアルタイムで現体験できる時が来たのだから。それも今年限りの限定ものだ。

昨年年末に行われたCOUNTDOWN JAPANに出演した横浜銀蝿40th。銀蝿を知らない若い世代の人達の前で大丈夫か?と不安に思っていたが、結果を見たらそれが横浜銀蝿に対して失礼なことだったと痛感する。今の世代の若者たちが「横浜銀蝿ヤバイ!」と評価してくれたことに、またそんなライブを見せつけてくれた横浜銀蝿40thを誇らしく思った。

さて、先日そんな横浜銀蝿40thの新曲のMVが公開された。タイトルにはshort ver.と記載があるが、これほとんどフルバージョンではないか?一聴して即興奮した。あの時のまま、あの4人が帰ってきたことを宣言するかのようなこの新曲「1980 HERO」。まさにオレたちのヒーローが帰ってきたのだ。熱すぎる。早速歌詞を書き出してみた。まだ発売前で歌詞はどこにも公開されていないので完全に耳コピ。聞き取り間違えがあった際はご了承を。


  翔んで 翔んで 翔んで
  時空飛ばして来たぜ 待たせたな 
  いかす いかす いかす いかす
  アダルト ロックンロール 
  奏でるぜ 
  1980 HERO 1980 ROLLER

  V8 爆音響かせ  
  ロッドのカマロで登場だ
  革ジャン ポマード キャッツアイ
  ニヒルに笑えば 最高じゃん
  エコカー 減税 なんだそりゃ
  アクセル ベタふみ 飛ばすぜ 
  邪魔だ 邪魔だ おら どけどけ!

  叫べ 叫べ 叫べ  
  腹の底から 叫べ さあいくぜ
  熱い 熱い 熱い 熱い  
  ビートで ツイスト&シャウト
  弾けろよ 
  1980 HERO 1980 ROLLER
  THE CRAZY CRAZY CRAZY RIDER
  ROLLING ROLLING ROLLING
  ROLLING SPECIAL

本当に心を震わせてくれる横浜銀蝿が帰ってきたのだ。この曲を聞いただけで横浜銀蝿の復活を実感できる。嵐さんのタイトなドラム、唸るようなTAKUのベース、これぞ横浜銀蝿という翔くんのいかすボーカル、そしてなんといっても白髪のリーゼントでギターをかき鳴らすJohnny。ツイストをきめながら普段より長めにギターソロを弾くJohnnyの姿に興奮を抑えることが難しい。そして、なんとこの曲の作詞作曲はJohnnyではないか。翔くんっぽい言葉の羅列の歌詞なんでてっきり翔くんの作品だと勘違いした。前回のコラムで書いた「ロマンティスト」なJohnnyとはまた違った歌詞だったことがまた面白い展開になっている。


この「1980 HERO」はロックンロールと車という、まさに横浜銀蝿ならではのストレートな内容だ。1980年に横浜銀蝿の伝説が生まれてから40年。今ここに再び伝説が降臨したのだ。本当に感慨深い。

春からは全国を回るツアーが始まる。ファンクラブに入っていても全てのチケットは取れなかった。結局横浜、東京、大阪のライブに行く予定だがこれでは全然足りない。おそらくこのツアーの後、夏以降にもう一本ツアーは組まれると考える。そのツアーがあったら、全公演参加したい気持ちがある。一本でいいから銀蝿一家祭も開催できないものだろうか。嶋大輔、紅麗威、矢吹薫なんかを集めてド派手にやって欲しい。哲太や岩井小百合が駆けつけてくれたりしたらもう最高すぎるだろう。

先程言ったように、今回は出来ることは全てやる。今月発売されるアルバムや本も今から待ちきれない気分だ。今年いっぱいはこの興奮を存分に味わっていきたい。そしてあの時の解散とは違う、自分自身が納得できるピリオドを打ちたい。2020年、いかす1980 HERO横浜銀蝿40thの活動に一瞬も目が離せない。

it's only Rock'n Roll

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