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デンマーク体験記 vol.3(Flæskestegチャレンジ)

デンマークの冬の風物詩、もといクリスマスの定番であるFlæskesteg(フレスケスタイ)に挑戦した。
フレスケスタイとは、雑に言うと豚肉の皮をカリッカリに焼いたチャーシューみたいなものである。

クリスマスにフレスケスタイ食べに行ったぞー!ということではなく、作ってみたぞー!の方です。

所要時間

約3時間

材料・調理器具

まずは食材。用意する食材は超シンプル。

  • 皮付き豚肉(うちは1kgくらいでやってみた)

  • 岩塩

  • 香辛料(ローリエ、クローブなどお好みで)

  • 調味料(グレイビーソース用。小麦粉とか、醤油とか)

食材は簡単に用意できるのだが、調理器具の方が見つけるのに手間がかかるものも。

  • Must:オーブン(言わずもがな)

  • Must:オーブン内で使う網付きトレイ(網が大事。肉汁を下に落とす)

  • Should:耐熱用スポイト(トレイの下に落ちた油をすくって肉にかける)

  • Better:サーモメータ―(肉の内部の温度を見る)

  • Better:ファットセパレーター(ソース作る時)

今回は、Shouldまで用意してBetterは用意しないでやってみた。
正直、ファットセパレーターとかこれ以外で使わないであろう気がするので…。
というか、この存在自体を初めて知った。
世の中便利なものがあるものだ。
頻繁に料理する人とかはよく見るのだろうか?

作り方

1.まずはオーブンを190℃に加熱

2.その間にトレイにお湯を張り、香辛料を浮かべる
ローリエ3枚くらいでも十分らしい。
この辺のこだわりは各家庭や人によるアレンジが多そうだけど、目的は肉の臭み取りと、グレイビーソースの元になる香りづけなのかと。

クローブと間違えて八角を投入。クリスマスっぽい。

3.買ってきたフレスケスタイの肉を豪快にトレイの網に載せる

4.豚肉の皮の表面に、塩をまぶす
豚肉自体に切れ込みが入っているので、そこに塩のかけらが入り込むように塗り込む。

塗りこんでる最中めっちゃ下に落ちる

5.オーブンが190℃になったら豚肉を投入
ここから1時間ほど待機。

約1時間後

1時間もすると少しパリッとしてきて、特に肉の端がカリカリしてくる。
そして、豚肉からあふれ出た肉汁と油がトレイの中に貯まり始める。

6.トレイに落ちた油を豚肉の皮に満遍なくかける
待ち時間5分、作業時間1分の計6分のサイクルで、タイマーをかけ続け肉汁をかけ続ける。
かけ続けること約1時間。

7.この辺で一旦追い塩
フレスケスタイはしょっぱくあることも大事なのかもしれない。

8.温度を220℃くらいに少し上げる
豚肉の色がピンクからこげ茶色にならないといけないので、少し火力をアップ。
本来であれば豚肉にサーモメータを指して中の温度が70℃になるかつ、豚肉の表面がThis is the Flæskestag!という感じになればOK。
豚肉の皮が高温でぷくっと膨らみ、弾けるようになる、というのも指標。
今回私はサーモメータを買わなかったので、もう自分の中のフレスケスタイ軸に従って、色とカリカリ具合だけを信じた。

そして約3時間後

オーブンの特性や、豚肉の高低差によって焼きムラが出てしまったのが少し残念。
写真奥の方はすごく良い感じになったのだが、逆に手前の方はまだカリッカリという訳ではなく少しブニブニした触感が残るものだった。
そうすると歯にくっついたり食べにくかったりするので、カリッカリにすることの大切さを肌身で感じた。

9.トレイに落ちた肉汁でグレービーソースを作る
この辺は、もう他のサイトとか参照していただいた方が美味しいソースが作れそう。
面倒さが買ってしまい、油と肉汁を分けずに小麦粉溶いてちょっとお醤油入れて完成ー!にさせていただきました。

肉切り分け写真は、お師匠の家で食べた時の

カリッカリに仕上がったフレスケスタイを肉の切れ込みに沿って切り分ける。
オーブンで焼いている最中に油をかける件で1つ注意しなくてはいけないのが、豚肉から絞り出された脂肪分(白い部分)をかけてしまうとそこが燃えて上の写真のような焦げ目になってしまう。
なので、なるべく脂肪分を避けて、純粋に油や肉汁だけをかけてあげるのが大事。

食べるのが待ちきれず、ブレる…。

デンマークでは、このフレスケスタイに紫キャベツと甘く煮たジャガイモを添えて食べるのが定番とのこと。
そして、フレスケスタイはとにかく皮がカリッカリのガチッガチであることが大事だそう。
年寄りが食べたら差し歯折れるんじゃないか?と思うくらいガチッガチの。

午後いっぱい肉の番しなきゃいけなくはなるんだけど、ヨーロッパのクリスマスは街に繰り出すんじゃなくて家族と過ごすのがメインなので、たまには家で音楽を掛けながら、わいわいガヤガヤビール飲みつつ料理作るのもステキかもしれない。

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