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しゃべりつくり 漫画家と芸術家の境界線

ヨコハマトリエンナーレの関連イベント「アートと笑いの境界線」へ。


全部で3部構成のイベント。全部参加しているとキリがないので、第3部の『しりあがり寿×会田誠「しゃべつくり」』を覗く。

会場は「ジャックの塔」、横浜市開港記念会館。


放送作家の倉本美津留さんが司会。
美術家の会田誠さんと漫画家のしりあがり寿さんが、オーディエンスから募った「上の句」と「下の句」をランダムに選び、その言葉をテーマに即興で描くというライブパフォーマンス。完成形である「作品」よりも、作品が生まれるまでの「制作過程」にとても興味がある自分にとっては、実に面白いイベント。

漫画家のしりあがりさんは、やはり「出されたお題に対して描く」ということに長けているせいか、スラスラと描いていく。
それに対し会田さんは「描きたいもの・湧き出るものを描く」という芸術家なゆえに、とても苦労されていた。「アーティスト」の中でも、「得手・不得手」の差が顕著に出ているのがとても興味深く、この制作過程のコントラストが漫画家と芸術家の境界線なのかもしれない。

3つお題が設定されたが、3つ目は会田さんはギブアップ。
「家に帰って描いて24時間以内にtwitterにアップするから...」と頭をかいておられた。その後公開された作品はコチラ

イベント終了後、片付けをされている会田さんと少しお話をする。
「漫画家と芸術家の境界線」の仮説をぶつけてみたら、『うーん、どうなんだろうなぁ。テーマに「笑い」もあってさぁ、なんか出てこなかったんだよねぇ。いやぁ参ったなぁ』と、奇才と呼ばれる芸術家はぶつぶつ仰っていた。

写真上側はしりあがりさん、写真下側は会田さんのドローイング。
「写真左側」、「写真右側」はそれぞれ同じテーマをもとに描かれています。この違いこそが面白いよなぁ。
イベント当日の様子は公式サイトにアップされていました。


さて、次回のヨコハマトリエンナーレは、2020年7月上旬から10月中旬までの期間で開催予定。アーティスティック・ディレクターは、インドのアーティストユニット『ラクス・メディア・コレクティヴ』だそうです。
年々小さくまとまって行ってしまっている気がするけれど、とにかく継続することにこそ意味があると思うので、大したことは出来ないけど色々なイベントに参加しながら盛り上げていきたい。


"ヨコハマ良いよなあ"、"SUPやってみたいなあ"と感じていただけたら嬉しいです。いろいろありますが、みなさまにとっての毎日が「タフで優しい」時間でありますように。