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1日1建築 ⑤ 「ラムネ温泉」体験談

✅ ラムネ温泉

藤森照信 / 大分県竹田市


事前情報は↓


✅ 実食!

竹田市に始めて訪れたし、ラムネ温泉がなかったらわざわざよらなかったであろう場所。ラムネ温泉はかなり田舎の市街地の間に突如現れる。観光地のようなところにある温泉ってなんか落ち着かないからここはかなりいい雰囲気。ちょっと散歩とかしたくなっちゃう。


エントランス門松ver.

なぜかほっこりして懐かしい感覚になる、人と喋りたくなるような外観。

やっぱそのへんにムーミン転がってたわ。


焼き杉と漆喰

焼き杉は滋賀より西側独自の伝統工法。表面を炭化させることで防虫効果、耐久性向上、耐火性までも高まるんです。そもそも木は鉄より燃えにくくて鉄は250℃で変形し始め5分で強度が半分になるけど、木の燃焼温度は450℃ぐらいだから、、、、、うんぬんかんぬん、、、。


窓ガラスを銅板で囲う


雨対策には防水性能の高い銅を。


世界的に見ても稀有な炭酸温泉

効能が素晴らしいらしくて、浴槽に注いでる付近のきれいなお湯を飲めば体内作用もあるらしくて飲んでみたけどまずい。まずい。やっぱ健康もエコも無理しないとできないならストレスだよね。

南伸坊さん

ロゴマークを作った人は誰でしょうと思っていると南伸坊さんでした。伝説のコピーライター•糸井重里さんがコンセプト、企画、設定、シナリオまで手掛けた「MOTHER」というゲームのキャラクターデザインをされた方です。へーへーへー


温泉中央の柱

柱は皮を剥いだあと、ピーラーでさらにむいたようなカクカク。かわいい。


壁は漆喰に見える木片は藁らしい

デザイン的にかな?
なんか効果があるのかな?


やや低め。洞窟のようで安心する

ショップや温泉の入口などの天井はやや低めに作られていて、これはわざとこうしている。入口を小さくすることで入った先の空間を広くする効果があって、少しのストレスからの開放を演出する。にじり口(茶室の客用の小さな出入口のこと)と同じで人間がどう感じるかまで設計するのが建築の妙技だ。


受付からこの道を通って温泉へ向かう

建築家が建てたものでいいものは3つの要素があると思う。

① 外観のデザインに、魅力を感じる
② 使い手がどう感じるか計画されている
③ 興味がわく

受付からすぐに行けるように真横に温泉があったほうが便利は便利なのだが、この小道を通るワンステップを挟む。雨の日ようの傘も準備されているので、わざわざ作ったこのステップが建築家らしいと感じた。ここを通ると、「庭の植物」「建物を、間近と離れて見ることができる」「庭にアート作品も目につく」など世界観に入ることができる。最近はパソコンで映画を見れるが、それでもちょっとお金をかけて映画館に行く人は少なくない。映画館との往復や、チケットの購入する体験で"高めて"から観るのだ。そんな感じ。


離れてみるとなんか飛びたしてるねー、何なんだろうと考えたり、、、、、

これは植木で、水を上げて成長していくんです。

露天風呂の炭酸温泉は32℃なので、サウナや室内の温泉で整ってから入るか、暖かいときに行くのがオススメです。


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