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サムライトルーパーの思い出2
(画像は本文とは無関係な広島駅で見つけた何かステーキ肉の宣伝ポスターです)
そういうわけでサムライトルーパーは実に無味乾燥、限りなく透明に近いブルー以上に透明な鎧装着アニメとして心に残っている。光GENJIのパラダイス銀河のアニメPVが大好きなのだが同じノリを感じる。人格希薄な美少年たち、中でも毛利伸はほんとに何だかわからない。一応相対的に美形キャラなんだと思うがとにかく弱いし、OVAではいきなりグレたりしてしまうもののそれが何かに回収されるわけでもないので結局迷惑なだけの人になってしまっている。最後に出たOVAに至っては、ほとんど静止画で通すという何かの問題提起か前衛芸術みたくなっていることも問題なのだが、やはり毛利伸君は半端な優しさゆえのしょうもなさを小出しにしており、あまりどうにかなるような話ではない。ただし、私はこのOVAがわりかし好きだった(変だったからである)。
サムライトルーパーの世界には記憶がもはや朧げだが人間界と悪いやつらの界があり、さらにそれとは別に主人公たちが身につけるヨロイギアが元いた?鎧世界という世界があることになっているが、鎧世界の絵はついに出てこなかったと思う。そんなところも何となく変なアニメである。
とにかくそんなこんなで気づいたら新宿は平和を取り戻していた。勿論サムライトルーパーのおかげである。ありがとうサムライトルーパー、そしてアルタの中って案外入ったことないなとか、最近できた歌舞伎町の新しいビルの中のネオン演出がかっこよかったこととか、その前の広場でいかにも私がトー横キッズですみたいな光景を見たなとかそういう感じ。
で、それから5年後くらいに、毛利伸でなくて毛利元就が出てくる漫画を描くことになった。大内義隆を描けば毛利元就からは逃れられない。不思議な巡り合わせである。あ、電車ついたのでオチが全然ないけどおしまい。