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長期インターン経験学生が陥る、『優秀だが内定出ない就活生』のリスクについて

※あくまで個人の経験に基づく意見です。

長期インターン生が増加中

最近『長期インターンをしました』という就活生が増えている印象です。
就活生の中でも注目を集め、私も就活生であった時期に「大学1年生からしていれば...」と後悔した記憶があります。

就活関連メディアやSNSでも長期インターンについて取り上げる記事が増え、”新しいキャリアの歩み方”とも言えるのではないでしょうか。

長期インターンは就活に有利なのか

その時代の流れもあるのか、最近多くの就活生から
「長期インターンはやはり就活に有利なのですかね?」
と聞かれることが増えました。

まず大前提として私は、『長期インターンをする』ことには大賛成の立場です。自ら『社会』を知ろうとする姿勢は素晴らしいと思うのです。

しかし『長期インターンが就活に有利か』ということに対しては、『半分YESで半分NO』と答えています。

理由としては、『中途ほど即戦力ではないが新卒ほど素直でない学生』という中途半端な存在になってしまうリスクがあるからだと思っているからです。

そもそも、『中途に無い新卒の良さ』とは?


中途の人にはない新卒の価値は何かというと、私は『何にも染まらず素直である』というところだと思っています。
いい意味でのゼロスタート、前職で染み付いたクセがない、というところでしょうか。これは中途採用者にはない魅力であると言えます。

その素直という新卒の価値が、
『長期インターンの経験により見事に削ぎ落とされた就活生』
を何人か見てきました。

例えば、長期インターンで結果・実績を出した(良いことです)のか悪い意味で謎の自信がついてしまい、逆求人イベントや合同説明会で、実務経験の知識から社会人を『論破』しようとする学生です。

社内で飛び交う横文字をたくさん覚え『知識量=実績』と錯覚してしまう学生も一定数います。

もちろん疑問を持つ姿勢、クリティカルシンキングが悪いものではありません。しかし、

人事に負けない知識量を持とう!』
『今までの経験すごいでしょ?研修なんて必要ない。自分は即戦力だ

と的外れな解釈をし、優位に立とうと躍起になるのは少し違うのでは?と思うのです。

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イメージ図(適当な絵ですみません)


もちろんそれぐらい優秀な学生を求めている企業もいるのは確かです。

しかし新卒採用をしている企業のほとんどは、いくら"裁量権"”圧倒的成長”とは言えども、まずは研修や教育を行い、組織に順応するように『作ってから』仕事をしてもらうのではないでしょうか。
(少し『作る』という乱暴な表現で申し訳ありません。便宜上このように表現しました)

当然と言えば当然ですが、人事も感情がある人間です。そして面接は人と人とのコミュニケーションです。
その面接の場で、論破しようとしたり何を伝えても反論してくる新卒が現れたらどう思うでしょう?

・正直面倒臭い。。。コミュニケーションコストかかりそう
・同期と協力してくれないのでは?同期が嫌がって辞退するかもな
・であればずば抜けた経験がなくても、素直で”ええ奴”が欲しいな

と思うのは想像つくのではないでしょうか。

『新卒の良さである”素直さ”が無い優秀な就活生』
になるリスクを、就活生自身の意識だけではなくインターン生を受け入れている企業側も一緒に考えると良いなー、なんて思ったりするのです。

『協力プレー』の意識ゼロ

この『中途ほど即戦力ではなく、新卒ほど素直ではない就活生』は、グループディスカッションや新規事業創出インターンでも見かけることがあります。

・知識を開陳しまくり、他者が『すごい』となるのに快楽を覚える
・ほぼ1人で事業案創出
・付いて来れない仲間を下に見る(なんでわからないの?という対応)

などがよくあるパターンです。

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イメージ図。周りの就活生置いてけぼり状態です。絵が下手ですみません。

確かに発言内容は的を得ており、優秀であるのは事実ですし、長期インターンでの経験談を活用することが悪いことではありません。

しかし繰り返しにはなりますが、『優秀』と『内定をもらえる』は少し別の話であると思っています。

大切なのは、実務経験のある貴重な学生になりながらも、新卒ならではの良さ(素直さ/協力姿勢などですかね...)があることかと思います。そうなれると良いですよね。

『日本で就職活動する』意味とは

ここまで記事を見られた方の中には

・結局『言いなり』が新卒の価値ですか
・長期インターン経験から、即戦力への野心があって何が悪い
・他の学生が遊んでいる間に仕事していている自分らの方が凄いだろ
・色々行動した自分自身を否定された気がして、ぴえんぱおん

と思うかもしれません。確かに仰る通りだと思います。
気持ちは痛いほどわかります。
しかし『日本人として日本で就職活動をする』という意思決定をしている以上は、『日本の求める新入社員とは』を再考する必要があると思うのです。

もし嫌なのであれば、

・「”素直さ”は全く評価項目にありません」という企業のみ選考受ける
・就活をせず、その長期インターン先に入社する
・即戦力のレベルまでスキルを磨く
・磨いたスキルを元に、個人で案件を獲得し収入を得る

などの『新卒としての就活をせず社会人になる方法』をオススメします。
実際私の周りでは、上記のようにスキルを磨いて、クラウドワークスなどで案件獲得をして、自分で開業届を出してビジネスを回している人もいます。
※案件獲得している人が素直ではない、と言いたいわけではありません

嫌かもしれませんが、日本人として就活生になる以上は、ある程度型にはまることも大切だと思います。『郷に入れば郷に従え』です。

おわりに

色々と批評するだけして「よこちはどうすればいいと思うんだ」とつっこまれそうでしたので、最後に私のオススメアクションをまとめます。

個人的にオススメする思考や行動は

・長期インターンの経験は、それはそれで誇りに想い胸を張る
・しかし上記だけではなく「企業は”謙虚で仲間想いで素直でええ奴”を求める人物像にしている可能性が高い」と言い聞かせる
・SPI対策/マナー/言葉遣い/謙虚さ、も馬鹿にせず勉強する
・就活で出会う仲間、ライバルも尊敬し置いてけぼりにしない

というところかな、と思います。
新しい就活の考え自体は歓迎されるべきかと思いますので、既存の就活手法を意識しつつ個性を出していけると良い気がします。

あくまで個人的な意見で書きましたので、参考にするかしないかは各人に委ねます。
しかしこの記事をもう「知らんこった」と思っている方は、タイトルの『優秀だが内定出ない就活生』に片足突っ込んでいるかもしれませんよ....?ふふふふ。

信じるか信じないかはあなた次第です。

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