バケツズ

文芸サークルです。 【活動内容】物語の執筆、朗読を用いた劇作、日々を綴ったエッセイなど…

バケツズ

文芸サークルです。 【活動内容】物語の執筆、朗読を用いた劇作、日々を綴ったエッセイなど多岐に渡ります。 【執筆等の依頼】yokobayashidai2@gmail.comまで。 【メンバー】現在は”横林大”(https://note.com/1boy8girls/ )の一名です。

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  • 創作

    朗読劇の脚本や、小説です。

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文芸サークル”バケツズ”とは

◆最近の活動 【バケツズの発表会】 ・10月26日(土) ・喫茶フィガロにて ・20時開演 ・朗読劇2本を上演 【文学フリマ東京39出店】 ・12月1日(日) ・東京ビッグサイトにて ・恋愛ノベルのゲームブック『キルミーキルミーキルミー』を販売予定 ◆note(ここ)でやっていること ◎創作 過去に上演した朗読劇の脚本や、小説などがみられます。 (上演許可の連絡を頂ければ、基本無料で脚本などを提供します) ◎エッセー 日々感じたこと、または良かった作品について思ったこと

    • 『ひらがな先生と50音の字童(じどう)たち』

       50音小学校は、今日から始業式。  新しい学年に上がった、ひらがなの字童(じどう)達はドキドキワクワクしながら教室に入っていきます。  では、中の様子を覗いてみましょう。  新しい担任の先生が、自己紹介を始めるみたいです。 「起立、きをつけ、おはようございます。えー、今日から、この5年☆組の担任になった音(いん)です。母音や子音の音(いん)ですね。音先生と呼んでください。」 「いや、『あー?!!』じゃなくて。どうしたの、”あ”さん。自己紹介が気に入らなかったの?」 「

      • 『まっつん と ぼく』

         まっつんは、化け物でした。  時には、言葉で。  時には、表情で。  時には、動きで。  時には、状況で。  まるで、うねりのような爆笑を生み出します。  その誰も想像しない角度からの笑いは、見るもの全てを魅了します。  そんな、まっつんを讃える人たちが、この世界にはたくさんいました。彼は日曜日よりの使者として、まるで笑いの神様のように、崇め奉られる。  まっつんは、化け物のようなコメディアンで、コメディアンのような化け物でした。  ある時、まっつんは、漫才師でし

        • 『ひとつひとつの夜に』

          −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  眠れなくなる夜があった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  例えば、宇宙の果てのこと。  銀河のそのまた向こうにも星があって、その銀河がさらに集まった銀河の群れがあって、さらにその銀河の群れが群れを作って……と、私の頭は、ぐんにゃりして眠れなくなった。  例えば、父や母の終わり。  ひいおじいちゃんのお葬式に参列しながら、いつか、自

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          7本

        記事

          『バードメン』

          『ツツイッター。140文字を投稿できるアイコンの鳥が印象的なSNS。』 【名前】 オウルイエロー @owll_yellow 【自己紹介】 特殊部隊『バードメン』の『黄色』ことオウルイエローです。 誰が、影薄いねん。黄色やぞ、こっち、の人です。 ツツイッターの世界は、よく分かりませんが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。 【場所】 西で生まれて、今は東。 【ウェブ】 空白 【2014年10月からツイッターを利用しています。】 【345 フォロー中。】 【4500 フ

          『バードメン』

          『フィルム』

          【シーン1】  初恋の人が亡くなったと聞いた。  31才。  少し若く感じる。 「好きやったん?」 「……。」 「なあなあ、私のこと、好きやったん?」 「……。」  誰かを失ったり何かを奪われたりした時、人はそこに何か理由をつけて、それが自分にとって必要だったとか大切だったとか試練だったとか勝手に思ったりするのだけど。 「正直どうなん?」 「……。」  初恋の人が幽霊になって自分の目の前に現れた。 【シーン2】  彼女の主張はこうだ。 「幽霊ってぇ、なんかぁ、この世

          『フィルム』

          「メフィストフィレスとクワマン」

           ハロウィンの夜、子供たちは精一杯の仮装をして町に繰り出します。  ドラキュラやフランケンシュタイン、アジャコング、蛭子能収、志茂田景樹と様々です。  そんな中、ひときわ目立った仮装をしている男がいました。 「みて、頭にクワが刺さってるで」  男の頭には農業で使用するクワが刺さり、柄の部分が歩くたびに「ぶらぶら」しています。  緑色のごつごつした図体。たくさんの絆創膏や包帯。  子供たちは写メをぱしゃぱしゃします。  男は町から数キロメートル離れた山の奥の奥の奥の古ぼけた

          「メフィストフィレスとクワマン」

          「ががらが・むざむざじ・ぼぼんぼ・ぼぼんぼ」

          はじめ ぼぼんぼ ぼぼんぼ やってくる かんじょうせんに のって やってくる ぼぼんぼ なんだか ふぁっさふぁさ けだまの ばけもの めちゃこわい ぼぼんぼ ねらうよ しょうがくせい でんしゃに のってる しょいがくせい ぼぼんぼ とめる ほうほうは なまえを ぜんぶ かまずに いうこと ぼぼんぼ なまえを よばれたら ゆうやけ こやけに きえてゆく ぼぼんぼ ぼぼんぼ ほんみょうは ががらか・むざむざじ・ぼぼんぼ・ぼぼんぼ… 「『ぼぼんぼ』やし」 「『ぼぼぼん』

          「ががらが・むざむざじ・ぼぼんぼ・ぼぼんぼ」