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オリジナルCD制作のプロセス その2・情報集め(今回は泣かない(-_-))
⇧こちらの続きです。
具体的な情報を得たので私は何を知れば良いのかが分かって、ネットで色々な情報を集め始めました。
ひと言でCDを作ると言っても、本当に千差万別。
ここで役に立ったのが、自主制作で実際にCDを作った方たちのブログでした。今回書くのはCDを作るのでなければ関心のないことばかりだと思います。また、私のように何も知らないという方はほとんどいないと思いますが、調べたことについてざっとまとめてみます。プロでない方にお役に立てば嬉しいです。
CD制作でも、例えばプレスでなくCD-ROM(CDコピー)にしてジャケット無し、不織布の袋に入れたり市販のプラスチックケースに入れるだけで手売りしたり無料配布するという人もいました。安く作ってとにかくひとに聞いてもらいたいということですね。
また、あるお店では、そこでライブをすると録音してCDにしてくれるなんていう話も聞きました。
そんな感じで身内とか身近なひとに聞いてもらう為のCDという場合はここから先はあまり必要のない情報だと思います。そんな風に気軽にどんどん自分の音楽を広めていくのも素敵だと思います。
こうして、
自分がどんなCDを作って、どんな風に広めたいかでやり方が変わってくることが分かりました。
私は結果的に自分の望むものを作ることが出来ました。
まず、ジャケットです。
ジャケットデザインはプレスの会社に依頼することも出来ますし、ココナラなどでデザインのサービスを提供している方たちもいます。私は娘に頼んでしてもらいました。ここで言うデザインとは、ジャケットの表裏、盤面、帯、冊子を入れるならその冊子まで全てを含みます。
私はプラスチックケースか昔のレコードのような紙ジャケットかで迷いましたが、その時は紙が高騰していてプラスチックの方が安いのだということでした。
流通させるなら見映えはプラスチックの方が良いかと思います。ただ、自宅で在庫保管を考えると紙ジャケの方が薄くて場所をとらないという利点があります。
会社によってはジャケットのサンプルを送ってくれたりしますので、私は取り寄せて参考にしました。市販の物にはないようなクリエイターさんが作った感のジャケットもありました。個性を出したいならそういうのもいいと思います。
そして販売の流通に乗せるのかどうか。Amazonなどで売りたいのならJANコードというのを取得してバーコードをつけないといけなかったりします。このJANコードは自分で取得もできますが、プレスの会社が取得してくれることも多いです。私は取得していません。この時にはまだコロナも無くて、手売りすることしか考えていませんでした。
バーコードがなくてもお店独自にバーコードを発行して委託販売してくれるところもあります。私が委託したディスクユニオンや他にタワーレコードもそうです。
プレスの会社選びは、とにかく分からないことが多いので、直接会って話ができるところを選びました。プレスの会社に音のデータを渡して、ジャケットまでを作って完成してもらいます。実際に足を運んで、ジャケットなども見せてもらったり、自分でデザインする時の注意事項などについて教えてもらったりしました。
その会社がたまたま大手レコード会社の製品を扱っている会社でした。小さな会社では、例えば製品にする前に音源をチェックしてノイズを見つけてくれたり、ジャケットの校正にも目を通してくれる所もあるようですが、私が頼んだ所は「音源もジャケットの原稿も完全なものを入稿してください」と言われ、全て自己責任でしたので、ジャケットの校正などはかなり緊張しました。
また、著作権の問題もあります。
楽曲が出来た時点で著作権が発生しますから、どこかに登録していなくても著作権は著作者にあるのですが、問題はその管理です。
私自身、YouTubeにアップした作品を知らないうちにゲームに使用されていたり、知人(業界の人)に作品を改編されて使われたりした経験があります。事前に承諾をとってくれたなら問題ないのですが、プロのミュージシャンでさえそのような著作権侵害をすることを体験から知っていましたので、著作権についてはとても気になりました。
よく聞くJASRACは実績が必要であるため除外。またクリエイティブコモンズを知り、検討しました。私にはちょっと高度かな…というのがありました。
色々な人のブログ記事を読んで、Audio Stockで楽曲の使用権を販売することで著作権を明らかにするという形を取りました。この楽曲を使うならここで使用権を買ってください(つまり無断使用はしないで)という意志表示になるということです。あくまでも意志表示なので、何かあった時には対応は自分でしないといけないことは変わりません。
難しかったのがスタジオ選びでした。
値段だけでなく、他にもレコーディングのやり方なども決まっていないと選びようがないことも分かりました。
一度に全員が一つのスタジオで録音するのか、先にドラムやベースの音を録ってから他の楽器を重ねるとか、同時に録音するのだけれど別々のブースで演奏するのか…など。
この辺も自分が目指すところに合わせた設備のあるスタジオを選びます。
私の場合は、どこのスタジオにするか決めかねていたのですが、演奏するdoe4のメンバー、私のお師匠さんでもあるピアニストの河野絵美さんが以前レコーディングしたことのある素晴らしいスタジオを紹介してくれて、そこでレコーディングしました。ミキシングもマスタリングもそこでお願いしましたので、とてもよい音質に仕上がっています。
国内外の一流のミュージシャンが使うスタジオで、素人の私がプロデュースするのに選ぶような所ではないかとも思いましたが、後になって全てここにお願いして良かったと思えました。
ミキシング、マスタリングもココナラでサービスを見つけることもできます。値段もまちまち。また、私がプレスをお願いした会社はかなりの安価でマスタリングもしてもらえる所でしたが、「こだわりが有るなら専門のところでやってもらってください」と言われました。あまりハイレベルを期待しないでということでしょう。マスタリングの段階で、せっかくの音源が残念なことになってしまったこともある…という話も聞きました。
私は成り行きで出てきた問題や疑問をひとつひとつ解決して行きましたが、予算が決まっているならその中でベストなものが選べるように、予めあちこち問い合わせたり調べたりすることが大事だと思います。
このように色々調べながらも、背景の知識が足りなくて気持ちが重くなることも度々ありました。
またスタジオ選びでは、知識のなさから問い合わせの電話で質問ばかりしていたらスタジオ見学を断られたり、プロが使うようなスタジオに見学に行ったら「どうせ素人が作るんだからそんなに頑張らなくてもいいんじゃない?」(つまり、うちでやらなくてもいいんじゃない?)と言われたりして、かなりへこみました。
でも、ここでは泣いていませんので、今回は「泣き」はありません。😊👍
今では寧ろネタになる良い思い出です。
今回の要旨は
自分が目指すものを作るために必要な情報を集める。目指すことを経験した人の体験から学ぶ。
というところです。
続きます。
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•YOKO × doe4 / Prayers(プレアーズ)
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