イメージングが現実に。レコーディングであの電子ピアノが使えた!・VOICE(inside my heart)
今回のオリジナルアルバムの作成において嬉しかったことのひとつに、レコーディングしたStudio DedeさんにFender Rhodes(フェンダー ローズ)という電子ピアノがあったことです。
このRhodesは私がジャズを聴き始めて間も無く知ったチック・コリアというジャズピアニストがよく使用していた電子ピアノです。当時は一世を風靡したと言ってもいいくらい、たくさんのミュージシャンが使っていました。
今は電子ピアノやシンセにRhodes系の音はサンプリングで入っていますが、このスタジオDedeさんのRhodesは本物のFender Rhodesですから、ほんとに嬉しかったです。
Fender Rhodesの名前を冠した機種は今ではビンテージ物です。詳しくはこちら。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ローズ・ピアノ
今回のアルバムの中で2曲をこのRhodesで演奏してもらっています。
そのうちの一曲が下に貼ったVOICE(inside my heart)という曲。セッションの為に書いた曲です。
いつも参加しているセッションの会場となるジャズバーには電子ピアノがなくて、ピアノをバックに私のピアニカでイントロとAメロを、そしてBメロをサックスという形で演奏していました。
頭の中では、ここは電子ピアノのRhodes系の音で流れるように、そしてここからサックスで盛り上げて…とイメージだけは膨らんでいましたが、この曲ができた時にはまだCDの話も具体化していなかったし、まさかレコーディングで本物のFender Rhodesが使えるなんて思ってもみませんでした。
もう一曲のDreamsというRhodesをフューチャーした曲も、何年も前に書いたけれど、はじめからRhodesの音が頭にあって、自分で弾きながらも頭の中ではいつもRhodesの音に変換していました。そして、いつか実現できたらいいなぁ…と夢見るようにイメージングしていました。
それは、夢を叶えるためのイメージングではなくて、夢のまた夢…という感じで、Rhodesだったらこんな響きになるだろうな…という妄想をしていた感じでした。
無意識にでも、何度もイメージングしているうちに現実になりました。
こちらの動画はVOICE(inside my heart)のイントロからテーマ部分だけをピックアップしたものです。宜しければ聞いてみてください。Rhodesと言われてもピンとこない方も、この音は聞いたことがあると思います。70〜80年代のフュージョン(クロスオーバー)っぽい感じの曲です。
この時代のフュージョンはメロディーが綺麗な曲が多いですね。一度聞いただけで好きなフレーズが頭に残りました。そんな曲を目指して書きました。
気に入っていただけたら、是非アルバムも聞いてみてください。それぞれの楽器のソロも素敵ですし、タイトルの「心の声」が遠くから聞こえてくるちょっとした演出もあります。
このアルバムPrayersは、YOKOが書いたオリジナル6曲をdoe4に演奏していただいたものです。
•YOKO × doe4 / Prayers(プレアーズ)
アルバムトレーラーはこちら
こちらからアルバム全曲お聞きいただけます。