勝手にチャレンジ1000 0099 発見、くちなし!
先日から、夜中あるいは明け方庭に出るとどこからか良い香りがするのに気付いていた。橙の花(ネロリというものですね)は終わったし、何か他に芳香のある植物がうちにあっただろうか?ハーブ類は葉をもみもみすれば香るけど、まわりに香りを振り撒くものはうちにはない。暗闇の中、まるでくちなしの花のような素晴らしい芳香が満ちていた。
さっき、小雨の中、くりのすけと庭にでた。黄色いものが目の端に映った。黄色?不思議に思って良く見たら、地面にたくさんの黄色の花が落ちている。待て待て、こんな花が咲く木なんかうちにあったっけ?見ると、一本の細い立ち木に黄色い花が満開に咲いていた。
なんだ、この木は。
この庭に生えている木は、義父母や私たちが植えた素性がしれているもの以外は勝手に生えたものなのだが、この木はいつのまにかここにあって、ここ数年、毎年、植木屋さんと私の、切るか残すか?という選択を生き延びてきたものだ。なんの木かわからないけど、まあ、残しとこうか、みたいな感じで。いつの間にか丈も高くなって、今年初めて花をつけたのだった。
この花が匂っていたのか。
小雨の中、盛りの過ぎた花々は微かな香りしかしない。
この花は・・・くちなし?どう見てもくちなしに見えるが、黄色いし、香りも微かだ。
白かったら間違いなくくちなしと思える。と、思ったら白い花も咲いていた。一本の木に白い花と黄色い花がついている。
これはどう見てもくちなしだよね?
そんな名のある庭木を植えた覚えなどないのと、自分にたいした知識もないので、懐疑的になって、スマホで調べる。くちなしの花の命は短くて、真っ白い花は黄色くなって落ちていくのだそうだ。知らなかった。今までの人生で見てきたくちなしはみんな白かった。くちなしの白い花、わたしのようだ、と、歌にも歌われてるし。どれも手入れが良くて花殻とかおそうじしたあったのかもだな。
というわけでくちなしである。
わかってしまえばあの夜の香りといい、この形といい、どう考えてもくちなしだ。すぐにわかったよ!(嘘)
うちの来るもの拒まずの放置庭では、時々このようなことが起きる。それにしても、もう2mくらいの高さになってるけど、昨年までは花が咲いてなかったということだろうか?夫に聞いても気がつかなかった、花は見たことないかも、と。木が成長して今年始めて花が咲いたのかな。もう早く言ってくれなきゃ。切らずに置いといてよかったよ。と言っても仕方ないけど。偶然落ちた種が偶然生き延びて、時間をかけて大きくなり、今、こうしてすてきな花と香りを産み出している。木も私たちも運が良かった。
たくさん咲いてるし、実もつくかな。今年のおせちはきんとん作り放題だ!
あくまで食い気の私であった。
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