厄介な略語(文字起こし編)
翻訳の仕事だけしていたときは、略語の読み方をあまり気にすることはありませんでした。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を「エヌセッズ」ではなく「エヌエス…」と読んだとしても、意味さえわかれば支障ないので。ところが文字起こしだとそうもいきません。私が請け負っている案件は、話し手も聞き手も医療や医薬品の専門家がほとんどなので、皆さん容赦なく略語をバンバン使われるわけです。
たとえば学会名だとアスコ(ASCO:米国臨床腫瘍学会)、エスモ(ESMO:欧州臨床腫瘍学会)あたりはまあ良いとしても、ジャスモ(JSMO:日本臨床腫瘍学会)ってなんで「ジャ」? 初めて音声で「ユーミン」って聞いたときは、脳内で「春よ来い」が流れてきました(正解はUMIN:大学病院医療情報ネットワーク)。Google先生は賢いので、とりあえず聞こえたとおりに検索してみると、結構正しい言葉に導いてくれますが。
文字起こしの仕事にもだいぶ慣れてきたとはいえ、まだまだ新しい発見も多くて、毎回が修行のようです。
*連休中はあまり遠出せず、近場でちょこっと出かける程度。上の写真は高槻こいのぼりフェスタ。川の上を泳ぐ大量の鯉たちを眺めながら散歩してきました。気持ちよき~。