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すごいスペイン語文法書が出た!  (スペイン語学習本の紹介:「詳説スペイン語文法」)

なんか頭の悪そうなタイトルですが「すごい文法書が出た」のです。特に何の目的もなく大型書店を徘徊するのが至福の時間なもので、先日も梅田のMJ書店にて、最上階の語学書コーナーから徘徊開始。で、見つけたのが福嶌教隆先生の「詳説スペイン語文法」(2021年9月発行)。中身をパラパラと確認して、迷わずお買い上げ~。

福嶌先生と言えば、イラストが上手で、本の挿絵もご自分で描かれてしまうぐらいの腕前なのですが、今回はそんな芸達者な側面は封印。すべて白黒で文字がびっしりという、全く愛想のない紙面です。価格を抑えるという事情もあるかもしれませんが、個人的にはやたらと多色使いの本はかえって気が散るので、こういうシンプルな紙面のほうが落ち着きます。紙の色も真っ白ではなく、ややクリーム色なのが、目に優しい感じ(ただし字が小さいので老眼にはちとつらいかも)。

文法の辞書とでも言いましょうか(前書きには「スペイン語のルールブック」という言葉が使われています)。困ったときに頼りになる相棒として手元に置いておくと便利な本だと思います。特に秀逸なのがパンクチュエーションの説明。スペイン語の文法書でこれだけ丁寧に説明してあるものは今まで見たことがありません。しかもかなりの情報量なのに税込み3630円。納得の価格というか、かなりお買い得だと思います(決して出版社のまわし者ではありません)。

ただし、この本を使って一からスペイン語を勉強するのには向いていません(詳しすぎるし文も硬いので)。初めてスペイン語を学ぶ方ならコンパクトな初心者向けの文法書をメインにして、微妙なニュアンスを知りたいときや何か疑問点が出てきたときに、サブテキストとしてこの本を使うのがよろしいかと。

まだ買ったばかりなので「めっちゃ活用してる!」というほどではありませんが、取りあえず寝る前にこの本を適当にパカッと開いて、目についたところを読んでいます。「以前はこうだったけど最近はこういう使い方するよ」といった言葉の変遷的なことや、スペインとラテンアメリカの違いについて、かなり言及されているのもお勧めポイントです。


*上の写真は学生時代に使っていた文法書。私にとってはスペイン語学習の原点とも言える本。めっちゃ薄くて小さいけど中身の濃い本でした。文字も小さかったけど、若かったので全く苦になりませんでした。


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