息子をバイリンガルにした私の英語育児 1ー決意編 / 2ー胎児編|成功する英語子育ての秘訣
1:決意編
結婚11年目にして妊娠を告げられた。
5ヶ月検診で超音波の画像を見ながら医者が唐突に言った。
「 赤ちゃんの性別知りたいですか?」
「・・・。」ってことは 男の子なんじゃん⁉
この時、多少の動揺と湧き上がる喜びの中で私は決意した「この子を日本語と英語で育ててみよう!」と。
毎年夫と海外に行き、全く話せなかった英語を独学で勉強し、 近所の小学生を集めて英会話教室を開いていた私の生活はそこそこ充実していた。
子供達の吸収力は素晴らしく、 ABC から始めて楽しみながら通い続け、2年もすると英語で簡単な会話ができるくらいの力がついていた。
しかし4年生にもなると子供が楽しんでいるにもかかわらず、突然親から「塾に行くのでやめさせます。」 と宣言される。逆らえない子供たちは次々と辞めていく。 ということの繰り返しだった。
「もう少し続ければ結構しゃべれるようになるんじゃないかなあ~。」と思うのだが、 いかんせん他人様の子供、引き止める手立てはなく、その後どのように成長したのか 辞めて しまえばもう知るすべもなかった。
「待てよ~。自分の子供だったら好きに教えられるよなぁ。」
「最初は日本語もわからないわけだから、日本語と同時に英語で話しかけたらどうなるんだろう?」
むくむくと頭をもたげる好奇心に逆らうことができず、私はついに決心した
「息子バイリンガル育児計画」を。
「これは壮大な実験になるぞ!」
私の中で初めての妊娠出産、母になることに対しての不安を 凌駕(りょうが)する勢いでなにかが湧き上がった。そして心の底からワクワクするのであった。
★母の胎内で暴れまわる未知の生物、父の思い付きで名付けられたその名とは?
2:胎児編
<激しすぎる胎動>
5ヶ月を過ぎると体内で胎児の動きが活発になりお腹を蹴るようになるとは聞いていたがそれにしてもこんなに 間無しに動くものなのか?
夜ベッドに入ってさあ寝ようとすると動き出し、 どんどんエスカレートしておなかの中でぐるぐる暴れまわる。
最後はまるで胎内グラウンドの一人運動会のように。
夫に言うと
「そうかお前はドカドカ動くから ドカだな。 おーい、 ドカ!」
と名付けた。
ドカじゃあ、あんまりかわいそうだから
「どかちゃん 」
と呼びかけてあげることにした。
この日から19年間、彼は「どかちゃん」と呼び続けられることになる。
髭面(ひげづら)の大学生になった今も家では
「ねえどかちゃん」
「何~?」
という会話を交わしている。本人も全く嫌がる様子はない。
きっと オヤジになってもそう呼び続けられるのであろう。
<胎教ってホントに効果あるの?>
話は戻るが、妊娠中胎教にちょっと興味を持った。6 カ月を過ぎると胎児も耳が聞こえるようになり外界の音を聞いているというのだ。「ほんとかなぁ?」
とある 説を 試してみることにした。
6ヶ月頃、横になってお腹を軽く叩いてみる。 するとしばらくしてお腹の内側から、どーんと蹴る音が。次は2回叩いてみる。 今度はしばらくして内側から2回 ドン ドーンと蹴る音が。 「偶然か? 」夫が帰ってきたのでその話をして試してもらう。 一回叩くと ど~ん。2回叩くとド~ン、ド~ン。
「うわっ!聞こえてる」
その日からどんどん話しかけるようにした。たまには簡単な英語でも。自分がリラックスするためにも、好きな音楽や、英語の曲の CD をかけたりもした。
マザーグースなどの英語圏の童謡もかけ、口ずさんだ。
童謡は大人の初心者にもおすすめ。
日常よく使う話し言葉、発音、英語のリズム等を体得できる優れモノ。絵本と同様、侮れないツールだ。
この時の胎教が、後の息子の英語習得に影響したかどうかは定かではない。
しかし 最近気になる記事を見つけた。 東京大学の教授(東京大学大学院教育学研究科准教授針生悦子氏)の研究で「赤ちゃんは体内で聴き馴染んだ原語のリズムにとても敏感な状態で生まれてくる」らしい。
だとすればこの思いつきの胎教も結構効果があったのではないかな?と思うこのごろである。
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