小学2年生 進級と別れ...そして出会い
こんにちは(^^
今日は、発達障害のある長男 T が、小学2年生になる前後で、思い出すことを綴ります。2007~8年の内容です。
小学校は、隣区の 公立小学校 特別支援学級 に在籍。実際には、本人の選択と能力的に無理ではなかったことから、ほぼ一日中、交流級 の普通クラスで過ごしています。
登校した朝、T は、連絡帳を、特別支援学級へ置いてから、交流級へ向かいます。一日中、交流級で学習などを体験。そして帰り、特別支援学級に立ち寄り、連絡帳を持ち帰ってくる流れ...で定着。
特別支援学級の W 先生は、一日のうちで何度か T の様子や、T の担任と連絡事項を確認。連絡帳へ、日々の様子や必要な持ち物などの記載が、毎日、愛情とともに、走り書きされていました。
W先生のそれは、当時、在籍していた6児童 全員に対して、同じでした。
今でも、その当時の連絡帳の束は、わが家の宝物です。
1年生の秋に行われた「学習発表会」。当時この小学校では、交流級での演目のみです。T は、他の児童と遜色なく混じっていました。笑顔で楽しそうに役を演じている我が子を見学し、胸がいっぱいになりました。
教師たちが、どんな児童に対しても偏見なく接する環境は、児童の間にも自然に浸透。誰もが居心地 良く感じられる雰囲気づくりの下支えは、その環境を担う人たちの心構えにある と、私は痛感しています。
このまま...が続くと、なにも疑っていなかった、春。
特別支援学級を立ち上げ、この連携した環境を、意図的に構築して下さっていた W 先生の異動を知り、ショックを受けています。
教頭に昇格しての栄転なので、沢山の感謝を込めて、寄せ書き色紙を準備、花束も用意し、送り出しています。W 学級に関係する児童と、保護者も教室に揃い、集合写真を撮りました。
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...話は、少し前後します。
T がまだ園児のころ。絵本「おおきな きが ほしい」息子たちが気に入ったので、一時期、毎夜のように、何度も読み聞かせていると...聞いていた夫が、その絵本のラストに感じ入ったようです(^^
ネタばれですが、父子で植えるんです。「まてばしい」の苗木を。
長男 T が、小学生になった春。家の庭先に「桜の苗木」を植えました。夫のセレクトで、ソメイヨシノ。
北海道の、極寒の冬を越えられるかな...?と、見守ること数年。T が4~5年生ころに、ようやく 片手で数えられる数の 桜の花 が咲いたんです。
それからは毎年のように、枝を張り、茂って、淡く白桃色の花を、満開に咲かせています。夏には大きな日陰を、わが家にもたらしています。
次男が小学生になった時にも、同じく 植樹 のお祝い(^^
日々、リビングの窓から、その枝ぶりを眺めては「 T の桜 に鳥が来ているよ」とか「 Y の桜 も随分と大きくなったなぁ...」と、その成長を、夫と愛でて楽しんでいます。
因みに、私の住む地域で 桜 が開花するのは、ゴールデンウイーク頃です。
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春休み中、交流級のクラスメイト数人は、遠方のわが家に、保護者の送迎によって、遊びに来てくれていました。
ドキドキした、T が小学2年生になった春休み明け。
普通級、支援級ともに、担任の変更です。クラスメイトは、そのまま持ち上がっていたこと、救いです。
通っているのは、本人。親は、登下校のサポートのみ。
担任は、どちらの学級でも、新しく赴任してきた 先生 になりました。再び、一から関係を築いていきます。
有り難いことに、学校や学年全体の雰囲気が良かったこと、本人も学校生活 自体は学んでいたから...なのか、そのまま同じ交流ペースで、スムーズに日常生活が続いていきました。
2年生の交流級 担任は、算数が専門。「9歳の壁」の前に、九九でつまずかないように...と、親の私には懇談で熱心に伝えてくれて、T にも同じ熱心さで、指導を展開して下さいました。
ここで T は、算数~数学が好きに育っています。出来たこと が、そのまま自信に繋がっていったようです。未だに感謝しています。
支援級には、新たに2名の先生が赴任。T には、大学を卒業したての可憐な 先生が担任になりました。
日々、見守って下さったり、連絡帳への記載を継続。そして音楽の授業やピアノ伴奏で、よくお見かけしました。
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ここからは、素敵な絵本(ペーパーバック)のご紹介です。
たぶん同じタイプの子育てと、note 上でイラストなどを展開している 絵本風味の画家:Nia Chin さん✨
昨年の秋ごろ、特別支援学級の子たちの、感じている感覚、気持ちへの理解を 促すための、ステキな絵本(ペーパーバック)を Amazon から発売...🎶
とてもカラフルでキュートな絵なのですが...子どもたちに何度もリサーチしては、伝わりにくい部分を修正していく、丁寧な制作工程 を、拝見していました。
発売直後に購入✨届いた絵本、長男 T(現在20歳)が興味を持ち、すぐに手に取って読んだ、第一声「これ、すげ~良いよ!そうなんだよ!」
そうなんです。押し付けることなく「こうなんだよ」と、シンプルに伝える絵。何度も推敲を重ね、厳選された言葉の、シンプルな説明。
そして、多くないボリューム感。
幼稚園や小学校の低学年のころに、一度は出会ってほしい大切な絵本です。
ぜひ、手に取って読んでみてくださいね(^^
追記:皆さんの「スキ」がトロフィーになりました、いつも読んでいただき、ありがとうございます(^^